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エンド・オブ・バイオレンス (1997)

THE END OF VIOLENCE

監督
ヴィム・ヴェンダース
  • みたいムービー 18
  • みたログ 116

2.61 / 評価:33件

監視社会、全体主義への恐怖

  • hsa***** さん
  • 2019年6月20日 15時25分
  • 閲覧数 209
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

まったく評判の悪い映画だが、人が言うほど悪い映画ではない。
物語が分からない、サスペンスがない、暴力シーンがないなどケナスのは簡単だ。が、本当にそうなのか。
確かに主演の二人は弱い。しかし、ガブリエルバーン以下、脇役の充実ぶりが凄い。
近年、つまらない映画の筆頭に挙げられやすい、ヴェンダースだが、ヴェンダース映画を見るには、ある繊細さが必要なのだ。
ヴェンダースの映画はまず、ワンカットの独立性からなる。そして、人が一人映るワンショットに孤独の意味が付与される。ここがヴェンダースらしいところなのだが、通常ワンショットは単なるワンショットなのだが、ヴェンダース映画では、孤独のバイアスがかかる。その帰結として、人物が二人映るトゥーショットが重要な意味を持つ。ヴェンダース映画の中の重要なシークエンスはトゥーショットで表される。問題はトゥーショットのシーンの少なさだ。感知するのが難しくなる。そうした悲劇を、都会のアリス以来ずっとひきずっているのが、ヴェンダースだ。
ヴェンダースのトゥーショットの美しさに気がついた人に幸せあれ、だ。
映画アイテムの多いことでも知られるヴェンダースだが、最大のものはやはりガラスだ。ガラス越しのショットは一貫して、美しい。現代を舞台にしてガラスが映らなかったら、それだけで失格なのだ。
監視社会についていえば、結局自分の首を自分で締めるだけだ。なんでもかんでも負の遺産を後世に残す、人類の悪いクセだ。暴力に終わりなどない。たとえ、映画から暴力シーンが無くなっても。

詳細評価

物語
配役
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