あらすじ・解説
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作品レビュー(10件)
- 一人旅
3.0点
リュック・ベッソン監督作。 フランスのヒットメイカー:リュック・ベッソンの初監督作品で、文明の崩壊した近未来を舞台に生き残りの者達の戦いを描いたSFアクションです。 文明が破壊され荒廃した近未来を舞台に、僅かな食糧と物資で生き延びてきた男達の最後の戦いを描いたSF映画で、集めた部品で飛行機を作製する若い男(主人公)、複数の奴隷を従える独裁者、廃病院を要塞化し暮らしている医者、要塞への侵入を試みる暴漢…と4人の男たちが繰り広げるサバイバルと対決のゆくえを独特のリズムの中に映し出しています。 声帯異常により人類が声を発せなくなったという大胆な設定のもと、全編にわたって台詞が一つも存在しない実験的な作品でもあり、言葉による状況説明を一切排し、男達の表情と行動だけでストーリーを語っていく異色の作風となっています。また全編を貫くシャープなモノクロの映像とトランペット独奏やアップテンポのBGMも強い印象を残しています。 鬼才リュック・ベッソンの原点を知る長編デビュー作で、撮影当時35歳のジャン・レノが執念深い暴漢を演じています。
- neu********
5.0点
遥か昔、まだレンタルビデオショップが出来始めたころのお話し、私は友人と連れ立って下北沢の、いかがわしい、レンタルビデオ屋に足繁く通っていました、いかがわしい、と言ってもエロビデオ類は一切置いておらず、外国の、まだ日本では公開していない映画、そもそも日本公開するのかも不明な映画、に適当な翻訳の貧弱なフォントで字幕が付いている様な、いかがわしい店、でした、店主は趣味でやってる感丸出しで、私達が行く度に不思議な映画をお薦めしてくれてました、当時日本で手に入らず友人と探し周っていたラルフ・バクシ版ロトスコープの「指輪物語」が有ると聞いて探し当てた、どう考えても非合法なそのビデオ屋は今思い出そうとするとジャン・ピエール・ジュネの描く雑多で不思議な世界に脳内変換されてしまう様な、まさに私達の秘密のビデオ屋でした、 当時フランスで話題になりつつあった、レオス・カラックス、ジャン・ジャック・ベネックス、と共にこのビデオ屋でレンタルしたのが、この「最後の戦い」でした、バンド・デシネの影響を強く受けた革新的な表現に当時の私達は衝撃を受けたものです、メビウスやエンキ・ビラルの世界観を実写映画に変換した初めての作品ではないでしょうか、この荒廃した舞台背景は表面的なもので本質的にはバンド・デシネの世界観をアンファン・テリブルと呼ばれた世代の先鋭的なタッチで描いた作品と言えます、 この2年程前に「マッドマックス 2 」が公開され世界的大ヒットした事で、まるで雨後の竹の子の様に世界中で、この、近未来の荒廃した世界観、の作品が濫造され始めた時期です、日本でもこの世界観にカンフーアクションをプラスしただけの短絡的アイデアのマンガが生まれた時期でもあります、 その中にあって「最後の戦い」はバンド・デシネからの強い影響を受けた画面構成と、何らかの理由により言語を奪われた、登場人物達のパントマイム的要素というオリジナリティを加える事によって、見事に、「マッドマックス 2 」へのフランスからの回答、になっています、効果的な音楽も含め、少なくても、ポストマッドマックス 2 作品の中では出色の出来の作品でした、 監督のリュック・ベッソンはこの作品で一躍注目され、次に「サブウェイ」という大傑作を生み出します、イザベル・アジャーニ、クリストファー・ランベール、リシェール・ボーランジェ、ら有名俳優を起用したこの物語は、やはりバンド・デシネの影響下にある大人達のファンタジー、フランスの地下世界を舞台にしたフォークロア的な要素の強い、圧倒的オリジナリティに溢れた名作でした、 その後の「グランブルー」以後は中途半端にハリウッド化して行き、元々フレンチコミックからの影響で、余り登場人物の感情表現をしない描き方を特徴としていた演出方法が、ハリウッド型の演出と折り合いが悪いらしく「主人公が皆白痴に見える」映画ばかり生み出す事になります、最近ではどうでも良いアクション映画を量産し続ける、ハリウッドのセレブプロデューサーに成り下がってしまいました、 今の時代に、逆算してこの作品「最後の戦い」に辿り着いた人達は、もしかしたらこの作品の良さ・オリジナリティは解り辛いかも知れません、それは、この作品と同様に影響を受けた「マッドマックス 2 」の世界観の劣悪コピーが世界中に溢れた中で育った世代には無理からぬ事かも知れないので、敢えて分かって欲しいとは思いませんが、作品を、特に過去の作品を鑑賞する時には、その時代背景・文化的背景くらいは把握していないと、その価値を理解出来ないかも知れません、 バンド・デシネの好きな人は是非観て下さい、エンキ・ビラル自ら監督した作品よりも、よりフレンチコミックテイストを感じられる作品です、映画ファンはジャン・ジャック・ベネックスの「溝の中の月」、レオス・カラックスの「ボーイ・ミーツ・ガール」なんかと一緒にレンタルする事をお薦めします、この時代に若い作家達が映画という表現媒体を用い、多少粗くて稚拙であっても自分達の方法で世界観、メッセージを伝え様とする「時代の熱量」を感じられると思います。
- fg9********
4.0点
…リュック・ベッソンが24歳の時の1983年のモノクロ・デビュー作。 …あらすじは、解説のとおり。 文明が破壊されてしまった近未来がステージで、どうやら大気が汚染されて喋れなくなったらしく、セリフが一切ないという実験的?な作品。 生き残った男達がただ闘うだけの内容だが、当時35歳のジャン・レノが準主役級で出ていて、野蛮で粗野だが、どこか憎めない荒くれ男を演じていて、存在感は格別だった。 『マグノリア』では空から蛙が落ちてきたが、本作では無数の鯵のような魚が降ってきて、それをキチンと料理して食べるシーンは微笑ましかった。 医者らしき男の家に、ちょこっとだけ女性の存在が垣間見えて華を添えるかと思ったら、ジャン・レノの野郎が無惨にも……。 感想はこれぐらいしか書けないが、セリフが一切ない割には、妙に感覚に訴えるものがあって少しも飽きずに観ることが出来た作品だった。
- aki********
1.0点
この作品に★3以上つけているレビューアーの考えがわかりません。 もし、これが若き日のLベッソン作品という前振りがなければ、評価してますでしょうか?そもそも見ていないのでは? 感性で見る映画などとは程遠い。 奇をてらった野心作に見えますが、詰まるところ、駄作、凡作以外の何物でもなし。 以上
- いやよセブン
3.0点
リュック・ベンソンの監督デビュー作、モノクロで台詞はない。 近未来の地球は荒廃しており、生き残った人類は言葉を失っていた。 弱肉強食の世界だったが、医者で絵描きの男が隠しているものをみんなが狙っていた。 独特の世界観に浸ることが出来れば面白いのでは。
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