ロシア色を強調したけどストーリーが荒い。
- enadel_izonsyou さん
- 2014年12月12日 14時11分
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凍てついたペテルブルクの街、農村風景、ロシア音楽の多様や時々ロシア語の台詞が混ぜるなど
ロシアの雰囲気が充分醸し出されている。ロシアロケは大成功したと思う。
しかし、ストーリーは登場人物の相関関係が分かり難くその説明もない。
ソロキナと言う娘が後半に出て来るが彼女の存在がわからん。ブロンスキーの新たな恋人なのか? そうやって観る側が迷っているうちにストーリーは先へ先へと進むし字幕を読むのが大変だから見る側は付いて行けない。ブロンスキーのアンナへの猛烈なストーカー的求愛も凄まじく、
あっという間に肉体関係へ突っ走る。そしてアンナは妊娠、流産し息子を奪われ、アンナにあれだけ求めたブロンスキーは今度はご都合よくアンナから逃げて行く、
全てを失ったアンナは自ら命を立つのだけど、まあ、切なく感涙させるのはこれくらいかな。
しかもチャイコフスキーの悲愴交響曲と言うサポートがあったからこそ感情移入出来たからだろうけど。もうちょっと人間観察を丁寧に細かく説明してくれれば良かったなという点が気になった。あれだけ登場人物が出てきた割に上演時間104分は短すぎ、せめて130分かけてじっくり見せて欲しかった。
テンポが早過ぎて疲れる作品だが実際のアンナ(トルストイの長女がモデル)に近かったのはソフィーしかいない、最高の適役だった。
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