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オデッセイ (1997)

THE ODYSSEY

監督
アンドレイ・コンチャロフスキー
  • みたいムービー 8
  • みたログ 53

3.24 / 評価:38件

「ヒュブリス(傲慢)へのいましめ」

  • hoykita194 さん
  • 2008年9月28日 17時50分
  • 閲覧数 1827
  • 役立ち度 10
    • 総合評価
    • ★★★★★

 古代ギリシャの詩人ホメーロス(紀元前8世紀後半盛時)の叙事詩「オデュッセイア」の映画化。「オデュッセイア」は古代ギリシャ語読み。英語読みすると「オデッセイ」。また、別名「ユリシーズ」ともいう。
 「オデュッセイア」は、同じホメーロスの叙事詩「イーリアス」の続編とされる。

 「オデッセイ」は、英雄オデュッセウスの身の程を知らぬ傲慢に対する、海の神ポセイドンの怒りと懲罰の物語であり、またその苦難を闘い抜き、ついに故郷イタケへと生還するオデュッセウスの、長い長い流離の物語である。
 地中海の小島イタケの王にして智将として名高いオデュッセウスは、義兄弟のミケーネ王アガメムノンとスパルタ王メネラオスの要請で、トロイ戦争へと出陣することになる。
 小アジアの都市国家トロイと、ミケーネを中心とするギリシア都市国家連合軍とのあいだで戦われたトロイ戦争は、じつに10年の長きにわたった。
 トロイア最強の勇士ヘクトルをアキレウスが討ち取り、そのギリシア随一の英雄アキレウスが急所のアキレス腱を矢で射られて亡き人となったのち、最終的にオデュッセウスが考えた「トロイの木馬」作戦で、トロイ戦争の決着がつく。
 「オデッセイ」ということばは、「長い苦難の旅」の比喩として慣用的に使われる。たとえば、「宇宙のオデッセイ」といえば、「宇宙の長い苦しい旅」という意味になる。その由来は、このトロイ戦争のあと、オデュッセイアが故郷イタケへの帰途に経験することになる、長い長い苦渋に満ちた冒険の旅に由来する。
 すべての悪夢の旅の始まりは、トロイ戦争を勝利に導いたオデュッセウスが、死すべきものとしての分限をわきまえずに、逆巻く海に向かって叫んだ、次のことばに起因する。
 「海と空の神よ、ついにトロイアを征服した。
  血と肉から成る、このオデュッセウスが成し遂げたのだ。
  もはや、神など必要ない」
 神々を軽んじ、慢心したオデュッセウスに、海神ポセイドンが怒りをあらわにして、宣告する。
 「恩知らずなオデュッセウスよ。
  神の前では、人間など無に等しい。
  お前はその神に無礼を働いた。
  お前はこの海を永遠にさまよい、
  二度とイタケには戻れない」
 このとき、逆巻く波濤の中に、海神ポセイドンの顔が浮かび上がる。

 そして、7年間にわたる海の旅が始まる。
 一つ目巨人キュクロプス人(ポセイドンの子ポリュペモス)の島。
 風の神アイオロスの島。
 魔女キルケの島。
 死の国ハデス(冥府)に通じる島。
 獰猛な女怪スキュラと渦巻きの女怪カリュプディスの島。
 海の女神カリュプソーが支配する女だけの島オギュギア島。
 そして、スケリア島の王女ナウシカアとその父アルキノウス王との出会い。
 このアルキノウス王の計らいで、オデュッセウスは、故郷イタケへ帰る船と乗組員を手に入れることができた。
 ちなみに、あの「風の谷のナウシカ」のナウシカの名前は、浜辺に漂着したオデュッセウスを助けた、イタケ島にほど近い、シケリア島の王女ナウシカアからとられたのだそうだ。
 トロイでの10年間と苦難の旅の7年間を経て、オデュッセウスはとうとう故郷の島イタケへと帰ってくる。愛する妻ペネロペイア(ペネロペ)と17歳になる息子テレマコスの待つイタケに帰ってくる。
 しかし、イタケでは、留守の間に国を蹂躙し、妻ペネロペイアに再婚を迫っていた貴族たちとの、さらなる戦いが待っていた。
 ――

 製作総指揮がフランシス・フォード・コッポラだ。
 大スペクタクル冒険活劇映画といっていいだろう。
 あまり多くを望まなければ、十分楽しめると思う。そんなに悪くはない。ただ、コッポラだからと過度な期待をすると少々失望するかもしれない。
 175分という時間のわりには、おもしろいには違いないが、全体的に何となく物足りないなあというのが、率直な感想である。

詳細評価

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