ボクサー

THE BOXER

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ボクサー
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(6件)


  • kor********

    4.0

    過去を清算する戦いに未来は?

    昨今騒がれる「スポーツに置ける人種差別問題」。当事者がどのような意図を持とうが、他者から見てその行為が差別と捉えられると厳しく罰せられる事は世界ではスタンダードな慣わしである。IRA闘争を描いた『父の祈りを』に続き、監督ジム・シェリダン、主演ダニエル・デイ=ルイスで己の存在証明のために社会と闘う一人のボクサーと、束縛される女性との恋愛を描いた辛口ラブストーリーを観賞。 アイルランドの統一実現を目指すIRAが70年代から90年代にかけてイギリス側と対峙した『北アイルランド紛争』は土地だけではなく、プロテスタントとカトリックの宗教を賭けた戦争でもあった。プロテスタント側のイギリス軍の監視ヘリが日中も上空から目を張り巡らせ、日が当たらないカトリック側のIRAは暗さを利用し日夜爆弾を生成していた。しかし、対決姿勢が取られたものの、常に和平への取り組みは模索されており、70年代にはイギリス政府とIRA幹部らとの秘密交渉も行なわれていた。 IRA側の一枚岩が崩れさろうとしている中、刑期を終え一人のボクサーが故郷のベルファストに帰って来る。一度は途絶えたボクシングという夢と、元恋人であり人妻でもある女性と再会し、真実の愛の再構築を目指そうとするために。IRAを文字通り支えたのは思想だけでなく、妻や恋人達の献身的な支えも大きかった。しかし、刑期を終える事と、アイルランド統治を家で待ち続ける姿勢は「過去を清算する戦い」への後押しにしかならないのも悲しき事実である。 スポーツが持つ感動性や真剣な姿勢が生む奇跡は、人種を超えて共有出来るものであり、宗派をも超えると誰もが信じたい。しかし、オリンピックという大きな舞台でも開催国と政治的に摩擦のある国が参加をボイコットするなど政治的な駆け引きやアピールがされている事例が絶えないのも悲しき現実である。鳴り止まぬヘリの音は傍観者である私達に立場を置き換えられるような気がしてしまう。何も出来ない。関わっていいのかもわからない。だから、見てるだけ。このような作品を観ていると、時に孤独感と無力感に襲われる事が私は多い。 ・余談 (カフェで何十年ぶりに向き合う主人公とヒロインのシーン)その髪型で笑えないのなら、何で笑うというのか?

  • alb********

    5.0

    良質な作品です!

    今や名優のアカデミー賞俳優ダニエル・デイ=ルイス。確かな演技力とストイックな役作りで有名な彼が、地味な作品に出演するのは少し不思議な感覚がします。 しかし見応えがあります。ボクサー有望視の元IRAの男と、かつて彼が愛した女の再会が非常に観ていて辛かったです。ボクサーとして再びリングに立とうと拳を突き上げる男の後ろ姿といい、男らしさ以上に切なさを感じます。 監督のジム・シェリダンは初めてダニエルと組んだ『父の祈りを』でもIRAを描き、父と息子という親子関係を鮮明に写し出していました。2度目のタッグを組んだ『ボクサー』でも再びIRAを描きつつ、ここでは男と女の純粋なラブストーリーを展開していますが、この両作品ともアイルランドの社会背景を痛々しい程巧みに絡ませた骨太さがあります。しかし決して社会派ドラマとして描いていない構成は素晴らしいです。 この『ボクサー』という作品は特に顕著でしょう。ダニエル・デイ=ルイスの抑えた演技と迫真のボクシングシーンは一見の価値アリです。

  • tsu********

    4.0

    骨太な社会派ドラマでした

    ざらざらしてパワフルで反テロのメッセージもきっちり入れ込んでいて、好物でした。 抑えた二人の恋愛ドラマもストーリーに情感を高めるのに効果的でした。 必見の星四つ、

  • 石井隼人

    1.0

    ジム・シェリダン

    この人は実話モノでないと力を発揮できないのだなと思いました。

  • いやよセブン

    5.0

    復讐の連鎖では幸福になれない

    IRAの爆弾テロも終わりかけの時代、和平を望む声がイギリス本国と北アイルランドで高まってきた。 ダニエル・デイ・ルイスは若いときに爆弾テロに関わり、14年間の刑期を終えて出所したボクサー役。 彼はカソリックとプロテスタントの信頼関係を築くために、ボクシングジムを開設した。 これを快く思わない武闘派の連中は、またもや爆弾を仕掛ける。 エミリー・ワトソンとの切ないラブシーンが心を打つ。

  • ame********

    5.0

    流石ダニデイ

    何の役でも上手くこなしますね。 話はそこそこ良かったです。

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