実在の国際テロリスト”カルロス”が主役?
- hoshi595 さん
- 2020年8月21日 3時58分
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1997年のカナダ映画。実在のテロリストであるカルロスを中心に、陰謀渦巻くスパイ合戦に巻き込まれた主人公の数奇な体験が描かれて行く。監督は、「アート・オブ・ウォー」や「ココ・シャネル」を手掛けたカナダ出身のクリスチャン・デュゲイ。
物語は、イスラエル諜報特務庁(モサド)に誤認逮捕された主人公が、その事件をきっかけにスパイ合戦に巻き込まれて行くのだが、その役割は後になって明らかになる。一人二役で大活躍の主演は、TVシリーズ「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」でホームズの上司である警部役でお馴染みのエイダン・クイン。
共演は、カナダ出身のドナルド・サザーランドや「ガンジー」で主演を務めたベン・キングスレーといったベテランに加え、物語の進行上欠かせない3人の女性を、「デンジャラス・ライズ/偽りの記憶」のクローディア・フェリー、「天使にショパンの歌声を」のセリーヌ・ボニアー、そして「スキャナーズ3」のリリアナ・コモロウスカが演じて厚味を出している。
テロ撲滅作戦といった大がかりな作戦ではないものの、一人の国際テロリストを葬るべく各国の諜報機関がしのぎを削る有様は、ほどよい緊張感も加わり上質なサスペンスに仕上がっている。主演のエイダン・クインの演技力が光る作品で、厳しい任務に人格まで変わってしまう過程を見事に演じている。
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