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ライアー

ライアー

LIAR/DECEIVER

102

ham********

3.0

巧みな構成と思わぬ展開

ミステリーはいつもエンターティメントであると思う。 原始的なうそ発見器(ポリグラフ)もこんな形に登場するのだから、 ジョナスとジョシュ! 双子のペイト兄弟が仕掛けた映像の罠もはまってみようかな。 ドラマ【ライアーゲーム】がMYブームとなり、極上の「嘘」を 見てみたくなった。 知性の低い私にはバレバレの嘘も、こう簡単にエリートに なってしまうものなのか?と関心もしたりする。 ストーリーは「嘘」をモチーフに殺人罪に問われた容疑者と刑事との 心理戦を描く作品。 カメラワークが一人称から三人称になったり、記憶と妄想が入り交じる回想シーン、 謎めいた物語をうまく出していると思う。 2人の捜査官とおぼっちゃまである容疑者の息詰まるやりとりに、 いつの間にか引き込まれている気がした。 それは、それぞれが私生活で抱えている問題を「嘘」として フラッシュバックされ、表に出ないやりとりとなっているからだ。 お金持ちの息子を演じるのが個性派ティム・ロスの顔を見ただけで 絶対に「犯人」だと思うはず。 ところが、さすがにIQ151の頭脳の持ち主ですよ! 巧みな話術と騙しのテクニックは本当か嘘かわからないことを 持ち出してくる。そして、2人の捜査官はもちろん、 映画を観ている側も混乱させている。 そして、結末は……。 被疑者だけでなく、刑事にまつわる秘密と嘘も暴かれていって、 何が何だかわからなくなるという設定はおもしろいと思った。 ティム・ロス相手にするクリス・ペンとマイケル・ルーカーも かなりの存在感を発揮している。 独特の雰囲気を放つサスペンス的映像も良かった。 とても地味だけど迷い道しながら楽しむのもおすすめ。 嘘をつくことがいい時もあり、悪い時もある。 自分自身にも嘘をついてしまえば、傷つかずにいられるのかもしれない。

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