内なる傷痕

LA CICATRICE INTERIEURE/THE INNER SCAR

60
内なる傷痕
3.8

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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(4件)

知的40.0%不思議20.0%絶望的20.0%ファンタジー20.0%

  • mkp********

    4.0

    感覚的で芸術的で暗示的。

    フィリップ・ガレル監督の1970年代の代表的作品ということで観賞。 会話はほとんどなく、歌が流れ美しい映像とモデルで構成されたプロモーションイメージを観るような映画です。全体的には静かで重いトーンです。 神話的と解説にありましたが、浮世離れした芸術的・感覚的という映画で、見方によっては最初は退屈で難解になってしまうかもしれません。 何を言いたいかよくわからなかったため3回観賞しました(60分という短い映画です)。1回目は映像を中心に、2回目は歌詞を中心に、3回目は全体を通してです。3回目でようやくわかってきた感じです・・・。結果的には、よくできている、おもしろいという感想です。別の言い方をすれば3回も観れる映画なのです。 簡単に言うと依存やら重さで行き詰まってしまった男女関係と、その後の女性側の再生・自立への過程が描かれています(男性側の再生は取り上げられていません)。 おもしろかったです。

  • ********

    4.0

    木がない世界

    1970年。フィリップ・ガレル監督。若い男女のすれ違いらしきシーンで始まり、次第に神話的な様相を呈していく不思議な映画。セリフはなく、人物たちは詩のようなものを口にし、または歌う。自然のなかを途中から男は裸で、歩いたり走ったり馬に乗ったり。ひとつのシーンのなかにはほとんどカットがないのですが、カメラの位置と動きで美しい映像になっています。 英語・フランス語・ドイツ語(はわかったけどさらに言語があるようだった)などで口にされる内容は何か古典の引用なのかもしれません。それがわかれば作品理解に大いに役に立つのでしょうがそれはそれとして、少なくとも男女のすれ違いが根源的なものであることがテーマのように見える作品世界に木がないことのほうが気になります。羊や馬が現われ、滝や砂浜や湖や大地が描かれる自然のなかに木が一本もない。これが「内なる」世界だとしたら、なんて荒涼とした内面世界なのでしょう。男女のすれ違いどころではない不毛さ。 「木がない世界」こそ、余計なものを削ぎ落としてテーマ(男女の根源的なすれ違い)だけを描くことの具体化なのでしょう。滝に近づくことは死ぬまで禁止というのですから、これほど瑞々しさとかけ離れた不毛な内面はない。最後に男から女に剣が渡されますが、それが男女の間に関係を構築するのだとはとてもみえない乾ききった映画です。それが美しく描かれているからすごいのですが。

  • yas********

    4.0

    説話的

    寝そべっている女を連れ去る男。白一色の荒野に「息ができない」と、もがき苦しむ女。四方全てが雪の中、苦しみながらも彷徨い続け、そのまま倒れてしまう・・・。 この映画のただならぬ雰囲気に一気に引き込まれた。 ストーリーはあってないようなものであり、意味を求めるのはナンセンス。劇中の風景・台詞・歌・人物の行動など、全てが説話的であり神々しさを感じる。 何年たってもこの映画を理解出来るとは思わないが、とにかく強烈に印象に残る作品だった。

  • unp********

    1.0

    笑顔泥棒

    無神論者な僕は、信仰もなければ、神を語る資格もない。 この映画は、僕などが評価すべきものではないのかも知れない。 白い砂漠が、白衣のニコを、ひどく幻想的に映し出していた。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
内なる傷痕

原題
LA CICATRICE INTERIEURE/THE INNER SCAR

上映時間

製作国
フランス

製作年度

公開日
-

ジャンル