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世界の果てへの旅

世界の果てへの旅

VOYAGE AU BOUT DU MONDE/VOYAGE TO THE EDGE OF THE WORLD

93

ami********

5.0

ネタバレ飽くなき探求心の果ての、、青い鳥♪

別に役に立たない&しつこい;ですが、レビュ続けます。 ジャック・イヴ・クストーが遺した3作品のうち、 わかりやすいドラマ性では本作がいちばん!でした。 後から聞けば結構有名な作品だったらしい「沈黙の世界」から約20年後。 地の果て、氷に閉ざされた南極への旅。 冒険に憧れるひとなら、ワクワクすること間違いなしのドキュメンタリー。 親子のザトウクジラとの出会い。 乗組員みんながエキサイトする様子から、クジラの豪快なジャンプ。 そして、水中からクジラと空を見上げるショットまで。 タイミングが全ての自然相手で、全て押さえてあるのは、奇跡のよう。 南極の氷の下への、人類初の潜水。 そこに息づいていた、温かい生命への感動。 アザラシの鳴き声が木霊する世界。 潜水艇でのさらなる深海への旅では、 見たこともないような奇妙な生物や、お馴染みのタコやイカとの出会い。 泳いでいるイカ、見たことありますか?大きめのクリオネみたい。 世にも珍しいアイスフィッシュ、には赤血球&ヘモグロビンがない、って! マイナス2度以下になると特殊なタンパク質を作って、無色な体液を凍らせないようにするらしい。 南極といえば、、、のペンギンたちも、びゅんびゅん、海面を飛び跳ね、人のすぐ側を歩き回る! 淡々としたナレーションで語られる彼らの生態にふと感動したり。 カモメと人間。世界の果てでの異なる種の、類稀な心の交流。 心底嬉しそうな人間の表情に、見ているこちらも嬉しくなる。 みな淡々としているけれど、クストー率いるカリプソ号メンバーの、 自然への敬意&愛情と、飽くなき冒険心、好奇心、探究心。 人類を前に進めてきたのは、彼らのような純粋な気持ちをもった人たちなのかな。 氷に閉じ込められたり、危険と背中合わせの旅。 命綱をつけ、クレバスの脅威にさらされながら進むメンバーたち。 南極と自然の驚異を心から愛したメンバーのひとりが事故で亡くなってしまい、 クストーが情熱を失いそうになりながらも、冒険の続行を決心する件なども、 ナレーションだけのあっさりとした見せ方ながら、胸に迫ってくるものがありました。 そして、ラスト。 数千年かけて降り積もった雪を、風雨が彫刻したスフィンクスのような氷山。 スフィンクスの鼓動へ近づく道を探しての、流氷ダイブ! 海水と淡水が混じり合って出来たしわの美しい模様。 自然が創った鏡の間の、光が反射する鏡面を撫でずにいられない気持ち。 氷の宮殿に木霊する、呼吸のバブル音。 凍った気泡が、まるでダイヤか、星のように輝く様。 今や巨大な水晶となった歴史が、海に溶けてゆく。 消え行く歴史を見守るダイバーたち。。 ぎぎっ~という、崩れ落ちたら一巻の終わり、氷が圧力を受ける音を聞いてさえ。 恐怖よりも好奇心が勝ってしまうのも頷ける、厳かな自然の美。 それは、彼らが未知の世界を求めて辿り着いた、 太古の祖先が既に知っていた地球の調和がもたらす美だった。。 3作品のうち、どれかはハズレがあったり、だんだん飽きたりするかと思いきや、 どれも違った良さがあって、大満足のDVD BOXでした。 全然、古臭くない!のは、被写体や技術に頼りきっていないからだと思います。 とはいえ、どれも面白く観れたのは、私の個人的な趣味もあるのかも? 世の中には埋もれた傑作がきっとまだまだ沢山あるんですね、、、 私も飽くなき探求心を持って発掘していこう~~どんな出会いが待っているのか? わくわく、します☆

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