失われた職務と誇り
- 一人旅 さん
- 2014年7月6日 17時58分
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F・W・ムルナウ監督作。
ホテルで長年働いている老齢のドアマン。ホテルの支配人は、疲れてイスで休んでいるドアマンの姿を見て、清掃係への異動を命じる・・・。
ドアマンは自身の仕事に対して誇りを持っている。制服を着用した時のドアマンの表情は自信に満ち溢れていて、歩き方も威風堂々としている。
しかしドアマンをクビになった後、トイレの床を磨く男の表情は悲痛すぎるものだった。
後任の若いドアマンの働きぶりを見て、さらに落ち込んでしまうのだ。
男にとってドアマンとしての仕事が人生の全てだったから、それが奪われたことは何よりも悲しいようだった。
悲惨な物語だが、映画の最後では男への救済ともいえるエピソードが挿入されている。
詳細評価
イメージワード
- 悲しい
- 絶望的
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