あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(32件)
- kak********
3.0点
ニューヨークのジャーナリストが主人公で、歴史有る都市”サバナ”であるパーティーの取材記事を書くことになるのだが、意外な事件に遭遇してしまう。 主役は、「コン・エアー」でニコラス・ケイジと共演したジョン・キューザック。共演は、「ユージュアル・サスペクツ」でアカデミー賞助演男優賞受賞のケヴィン・スペイシー。二人の心理戦の様な心の葛藤が見所になっている。 原作は、ジョン・ベレントの同名小説で、クリント・イーストウッドが製作と監督を務めている。舞台になっているのは、米国ジョージア州南東部の港湾都市サバナ。18世紀のイギリス植民地時代の歴史的建造物が数多く残っていて独特の雰囲気を醸し出している。 物語は進むのだが、映画を観ていると言うより、サバナに住んでいて住民の一人として成り行きを見ているような気持ちになる。これがクリント・イーストウッド流の表現方法なのか、そこで起きた事はそれぞれの考えに委ねるような姿勢が貫かれている。 それを支えているのが、個性的な共演陣で、「レディ・キラーズ」でトム・ハンクスと共演したイルマ・P・ホール、「スターリングラード」の狙撃手役が印象的なジュード・ロウ、娘のジュリエット・ルイスと「誘拐犯」で親娘共演が実現したジェフリー・ルイス、クリント・イーストウッドの娘でヒロイン役を務めたアリソン・イーストウッド、そして、ハバナの名士で本人役を務めたレディ・シャブリなど。 人生は好き勝手に出来るようでも、誰かに見られていると思わせる演出は、サスペンス色も感じられるが、真相の追究というより、それぞれの生き方が問われている。結局、人を傷つけるような生き方は自分に返ってくると言うことかもしれない。真の幸せは、お金や物ではなく良きパートナーから得られると確信した。
- kih********
4.0点
アメリカのサバナという町の物語。ここには、多様な人種や宗教が混在して、当然、価値観や個性、生活スタイルがバラバラだ。それでいて、小綺麗で治安もいい。そういう所で、殺人事件が起こる。裁判員制度による法廷になる。まあ、ありそうな判決で片付けられる。ところが、それを簡単には片付けないのがイーストウッド監督だ。 これは法廷劇ではない。目を凝らさないと見えにくいこの街の矛盾を見せている社会劇だ。多人種・多様個性の絶妙のバランスで保たれる平和状態も、実は何と不安定なことか。一旦事件が起こると、見え難かった矛盾が次々に明らかになってくる。人種対立と差別が公然と進行している。怪しい霊感宗教や迷信もはびこり、ゲイ集団が裏社会を仕切り、怪しい商売が蔓延している。それなのに、ここの裁判員諸氏は全員一致で判決を下す。限りなくブラックに近いグレイな事件なのに。 これはアメリカだ。小さな田舎町だが、これが現代アメリカの悩み深い病理のサンプルなのだ。辛うじて平穏に見える社会だが、一旦綻びが見えると総崩れになりかねない。どこの国にもそういう危うさが多少なりともあろうけど、アメリカには建国当初から足元が危ないという特殊事情がある。映画人イーストウッド氏には危機感があるのではないか。差し当たっては、この矛盾に満ちた不安定なバランスを描き出すことが使命と考えているのではないか。
- tos********
3.0点
ジョンは、取材でアメリカ南部のサバナにやってきた。少し奇妙な土地の人々と交流するなか、殺人事件が起きる。加害者である富豪の裁判が始まり、ジョンは独自に調査する。 監督はクリント・イーストウッド。美人な娘のアリソンが出演しています。 原作は大ベストセラー。けど映画はいまいち面白くない。奥行きが浅い感じがします。原作はもっと深い背景が描かれているのか。
- sss
2.0点
登場人物達はそれぞれ特徴があり見分けがつきやすく話の流れはつかめたが淡々としていて何が言いたいのかわからなかった。/3点(201709)
- kun********
3.0点
流れは法廷劇。 ネタも有り、それが使われる時の快感を感じる事は出来る。 主眼は其れじゃなく、マイノリティの奇妙な雰囲気を表現したかったのだと 思う。 黒人の太ったおばさんの祈祷師が暗闇でも日中でもサングラスしてる。 死人とコンタクトが出来、先々が読め、したがって、薄ら笑いを浮かべてる。 その意味するところは 雰囲気作りでしょうね。 なんかありそうだけど、監督に真意を聞けばご想像にと逃げるか、ひと理屈有るか?判らないみたいな。 監督の実の娘が美しいが、 それは気味の悪い世界との対比でしょうね。 これが愛する美しい人だ みたいな事でしょうね。 根っからの保守で、マイノリティを肯定した話とは思えなかった。
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