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オスカーとルシンダ

オスカーとルシンダ

OSCAR AND LUCINDA

133

dtm********

3.0

ネタバレギャンブル好きのふたり

 タイトルにある通り、ふたりの主人公の物語である。時代は19世紀、全く別の社会に生まれたふたり。オスカーは厳格な牧師の息子として生まれた。幼いときに母を亡くしたことがきっかけで、水が大の苦手である。ルシンダは資産家の令嬢だったが、こちらも若い時期に両親に先立たれる。ガラスの贈り物の思い出が、彼女をガラス工場経営へと向わせる。  ふたりの出会いまでのコミカルなエピソードはなかなかよく出来ている。彼らはともにオーストラリアに渡る。その船中での出会いなど、いろんなエピソードの末にふたりは深い友情に結ばれてゆく。  ともにギャンブル好きという共通点があって、心はどこまでも純粋な主人公である。  前半部のコミカルな雰囲気に対し、後半部はかなり異なるイメージとなる。オスカーはガラス製の教会をルシンダと親しくしていた牧師に届ける。そこでの挫折と最後に待ち受ける悲劇。  結局彼らの間には何の関係もない。語り手は曽祖父の物語として述べる。このナレーションはジェフリー・ラッシュが担当している。物語はふたりの馴れ初めかと見ているが、最後に裏切られる。オスカーの悲惨な末路は・・・  前半と後半の結びつきがちょっと不釣合いかと思えるが、最後に爽やかな結末が用意されていることを忘れないでおこう。

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