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プライベート・ライアン

プライベート・ライアン

SAVING PRIVATE RYAN

170

hid********

5.0

戦争映画の金字塔の1つと言える映画

ストーリー展開や演出、技法など凄まじく当時公開された際にあまりのショッキングな冒頭戦闘シーンで視聴者が気分を悪くしたり元大戦兵士の方がPTSDを再発してしまったりなど単なる映画の枠を超えたレベルの表現が取られているのは圧巻です。 スピルバーグ監督の静動の表現が戦場での緊張感を見事に演出しており戦争経験者でもない私でも恐ろしい地獄の様な世界を感じる事が出来ます。 近年ではうわべだけの単純なグロや爆発演出が多い戦争作品の中では群を抜いておりキャラクター達が感じる恐怖や絶望、戦争に対しての憎しみや憎悪、不条理の表現が素晴らしいです。 各俳優陣の方の演技も素晴らしく異常に強いヒーローではなくあくまで徴兵されて戦地に送り込まれた人である事を感じさせます。 ちなみに俳優さん達は撮影前にブートキャンプに参加されて上で映画での戦地順に撮影を行われたそうです。 その為、途中から参加されるマッドデイモンさんが笑顔で現場に初めて来られた際は凄い険悪なムードになったそうです。 それ程までに追い込んで撮影されたからこそシーン毎の演出が逸脱な上に効果音や小道具も可能な限り本物を使用した為、非常にリアルな作品空間が作り上げられています。 物語も単純にアメリカ万歳映画ではなくあくまで現場で働く者達の物語で進むのも好感が持てました。 一点不満点としてはキーパーソンとして複数の重要なドイツ兵が出て来るのですが軍服の違いなどで判断はできますがその俳優さん達が遠目には同一人物に見えてしまう為、初見では立ち位置が混乱しやすくここは全く顔立ちが違う方にして頂きたかったです。 現在でも巨額の費用を投じてCG処理をふんだんに施した最新の戦争映画が多数発表されていますが本作は現在の作成機械の技術と比較しても劣っているどころか遥か上を行ったレベルで作成されている様に感じます。 勿論キャラクターの心理描写も非常に重厚な為、発表から20年以上経った今でも全く違和感なく見る事が出来ます。 本作は後年の戦争作品に多大な影響を与えた作品の1つと言えますのでぜひ観ていない方は見て頂きたい作品です。

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