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CUBE (1997)

CUBE

監督
ヴィンチェンゾ・ナタリ
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3.79 / 評価:1518件

あえて全てを明かさない美学

”公開時に” この映画を劇場で観れた人が羨ましいです
もの凄いエキサイティングな時間だったと思います
いまでこそシチュエーションスリラーといったジャンルの映画が脚光を浴びていますが
この映画の公開された時代ってこーゆー映画はほとんどなかったように思います
遥かにえげつない最近の作品や複雑なストーリー展開に慣れた今の若い人には
シンプルすぎて物足りないと感じる人もいるのだろうなぁ~ 

ただしそれを差し引いてもコレは紛れもない傑作です!!

この映画を観てラストが消化不良とかキューブの正体が分からないから
スッキリしないと言う人が意外に多いのが残念・・・
答えが提示されればこの映画の評価格段にアップするんでしょうかね(苦笑)
キューブ誕生のヒントはいくつか劇中に示されています。
イカれた富豪の密かな愉しみ?
宇宙人と軍による人体実験目的のアブダクト?
とある目的を持った政府によるオーディション?
あえて正解を明示しないのはそれをやってしまうと
キューブの得体の知れない恐怖、神秘性が崩壊するから・・・
いわゆる”丸投げ”とは意味合いが全然違います


手品の種明かしを見て一気に興ざめした事はないだろうか


つまりキューブ建造のいきさつはどうでもよいのだ
ラストシーンたどり着くまでにこの映画はすでに ”テーマを描く作業を完了” している
ほんとうの肝はシチュエーションの恐ろしさでもなくゲーム感覚脱出劇のおもしろさでもなく
「人間の愚かしさと可能性」 「目を背けたくなるような残虐性と高潔な生への執着」にあると思っています

そして続編にがっかりしたという声も聞こえてきそうですが
「キューブ2」と「キューブゼロ」は実質 ”1作目の同人映画” な感じです
1作目の原案者であり監督兼脚本のビンチェンゾ・ナタリがノータッチなのはもちろん
その他のスタッフキャスト共に入れ替わっています
粗製乱造された数ある亜流作品群のなかにあって唯一”正式な続編という看板”
を手に入れることができたトコが他と違うだけなのです
これら2作品があるおかげで1作目の評価すらおとしめられてる節もありとても残念に思います


観る者の「映画に対する概念」「映画に求めるもの」
それらの相違がこの作品を駄作というか傑作とするかのギャップに繋がっているのでしょう

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 恐怖
  • 知的
  • 絶望的
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