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CUBE (1997)

CUBE

監督
ヴィンチェンゾ・ナタリ
  • みたいムービー 351
  • みたログ 5,480

3.79 / 評価:1519件

世界のすべてを詰めた「箱」

  • TとM さん
  • 2021年9月27日 23時41分
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

1997年といえば、約四半世紀前か。日本リメイク版公開前に、どーしても観ておきたかったので、期待半分、不安半分、DVDにて鑑賞。
デッキに円盤を入れつつも、「当時は劇場じゃなければVHSだったんだなぁ」と思った。今20歳の子は産まれてないよ。

映像は確かに古い。CUBEの作りにもレトロ感が漂う。話には聞いていたけど、本当に低予算のワンセットで、なのにメチャクチャ面白い。
何が凄いって、ただの箱の中なのに、ありとあらゆる人間社会の縮図が立方体と6人の登場人物でまかなえちゃうところだ。
偏見、搾取、無気力、短絡、保守、リベラル、陰謀論、慈愛、生存への強烈な渇望。
対立もあれば協調もある。卑劣なことも高潔なこともある。たった一つの箱の中で、生きていれば必ず通る感情の波が、次から次へと襲いかかる様子は圧巻の一言。

多分、CUBE一つと照明器具、扉ギミック3つくらいしかないのに、そして「外に出る」というシンプルな目的しかないのに、ハラハラドキドキさせながら人間の縮図を巧みに見せていくんだから、公開時に観ていたら相当の衝撃だっただろうなぁ。
「CUBE」以降、ワン・シチュエーション・スリラーはかなりの数が制作されて、多分何かしら観ているわけだけど、元祖にして最高傑作、と言って差し支えないだろうね。
ただ「怖い」とか「ハラハラする」とかだけじゃなくて、例えば正義感とリーダーシップは行き過ぎると独裁になっちゃうぞ、みたいな振り幅が面白いんだよ。
あんまり書くとネタバレになっちゃうから、興味がある人は今すぐこのレビューを閉じて観ておくべし。

どうしても書いておきたいことがあるので、ここからちょっとネタバレ。



















最終的に外の世界へと脱出出来るのは、最も無垢で純粋な存在だったわけで、他の登場人物は原罪のツケを払ったようにも思える。
このエンディングはかなり「キリスト教的世界観」だと感じたわけだけど、日本リメイク版はどうなるんだろうか。
改変を望まない原作ファンの気持ちもわからないでもないけど、「日本版」だからこその展開とかエンディングを観てみたい気がする。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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