上映中

恋の秋

CONTE D'AUTOMNE

112
恋の秋
4.0

/ 25

36%
36%
24%
0%
4%
作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(8件)

ロマンチック19.4%コミカル16.1%楽しい16.1%かわいい12.9%切ない12.9%

  • 一人旅

    5.0

    「四季の物語」シリーズ完結編

    エリック・ロメール監督作。 フランス・ローヌ地方を舞台に、ぶどう園を営む未亡人の恋の行方を描いたドラマ。 エリック・ロメール10本目。 『春のソナタ』(1989)『冬物語』(1991)『夏物語』(1996)とともに構成される「四季の物語」シリーズ完結編。シリーズ物ですが作品間のストーリーの直接的関連性は全くありませんので単体でも何の問題なく愉しめます。 舞台はフランス・ローヌ地方、季節は秋。二人の子どもを持つ中年女性マガリはぶどう園を営む未亡人。親友イザベルは長らく独り身のマガリに再婚相手を見つけてあげるため、マガリには内緒で結婚相手募集の広告を新聞に載せる。それとは別にマガリの息子の恋人ロジーヌも、元恋人の哲学教師エチエンヌをマガリに引き合わせようと考え…という恋愛心理ドラマで、主人公マガリの知らない所で二人の女性による恋の企みが勝手に進んでいくという“仕組まれた偶然”と、人の意思によらない“本当の偶然”が絶妙なバランスで入り混じりながら、新聞広告がきっかけで現れた紳士ジェラルドと少し遊び人気質の哲学教師エチエンヌとマガリの出逢いとその後を、ロメールらしい瑞々しい映像と洗練された会話劇の中に鮮やかに映し出しています。 相変わらずロメールは登場人物の心理描写に卓越しています。素敵な男性との出逢いが欲しいのに一歩を踏み出せないマガリ、独り身のマガリのために半ばお節介とも言えるようなやり方で恋人探しを勝手に手伝うイザベル、マガリのためでなく実は自分の恋愛感情に見切りをつけるために動いているロジーヌ、イザベルに騙されるかたちで彼女の恋の企みに巻き込まれていくジェラルド、元恋人ロジーヌへの未練たらたらで基本的に若い女にしか興味が湧かないエチエンヌ。登場人物それぞれの繊細な心理が何気ない会話や仕草、表情により見事表現されており、悪人が存在しない恋愛心理ドラマにも関わらず、描かれる対人関係は妙にスリリングでドキドキさせます。人間の内面、心の機微を的確に捉えた繊細な心理描写にロメールの類い稀な演出センスを再確認してしまうのです。 主演はロメール映画の常連ベアトリス・ロマンとマリー・リヴィエール。ベアトリス・ロマンは浅黒い肌&もじゃ毛がエキセントリックな雰囲気を醸し出しています。そして『緑の光線』(1985)のデルフィーヌ役の時には感じませんでしたが、本作のマリー・リヴィエールはそのスタイルの良さもあり成熟した大人の色気がやたら漂っています(胸元がセクシー)。対照的な個性の主演女優二人が織りなす女同士の深い友情も物語のテーマであります。

  • kyo********

    4.0

    恋する素敵

    南フランスでのおはなし。本屋を営むイザベル(マリー・リヴィエール)は独り身のワイン作りに勤しむマガリ(ベアトリス・ロマン)のことを心配し、相手を探そうと...一方、マガリの息子の恋人、ロジーヌ(アレクシア・ポルタル)も独り身のマガリを心配し、ある人を会わせようとするが...エリック・ロメール監督作。「四季の物語」シリーズ完結編。 マガリのボンバーヘッドにはびっくりしたけれど、だんだんとその魅力が光ってくるところが不思議(*'ー'*)親友のイザベルのやり方はちょっと無理やりだったけれど...複雑な人間の心持ちや人間関係はあるけれども、基本的に幸せな気持ちになれるお話でした(=´▽`=) 映画的な筋でもないと思うのだけれど、それを作品にしてしまうエリック・ロメールはすごい!日本で言うところの成瀬巳喜男監督かな。

  • hir********

    5.0

    幸せな気持ちになれる作品

    ロメールの四季シリーズを見たが、この作品が最も良かった。 微妙な女性心を十分描いているし、ストーリーも良く、見ごたえがある。 ラスト・シーンも丁度良い塩梅である。 また、フランスの田舎町の風景が随所に描かれ、画面も美しい。 見た後、幸せな気分になれる作品である。

  • じゃむとまるこ

    5.0

    女心を描いて、秀逸。

    京都駅ビルシネマ「フランス映画祭」 再び行って参りました! 本日は、「フレンチカンカン」「恋の秋」です。 「恋の秋」、友レビさんのお勧めで急遽、鑑賞を決めました。 予備知識全くなし、聞いたこともない映画でした。 上映始まって、びっくり、エリック・ロメール、脚本、監督作だったんですね。 今年1月89歳で逝去された、ヌーヴェル・ヴァーグの名匠、今まで一作も観たことがなく、これはラッキー、bakenekoさん、有り難う御座いました。 ロメール「四季の物語」シリーズの完結編らしく、中年女性の恋愛模様を描いていますが、台詞が絶妙。 夫と死別、子供達も独立しつつある中年女性の、心の空白、孤独、人生の秋の寂しさ、この監督って、女心を描くのに長けています、感心しきり。 若い女性のコケティッシュな魅力、ドライな恋に対する考え方、でもよくよく観察すると複雑な女心も見え隠れ。 対する男性の翻弄され戸惑う様子も面白い。 女性の仕事が、ローヌ地方のぶどう園、ワイナリーという設定も興味深い秀作でした。 女として諦めの境地にあった主人公が新しい恋を手に入れ可愛く輝いて見えるラストもいいです。 全米映画批評家協会外国映画賞、受賞作のようです。 明日は「緑の光線」の上映、何としても観に行かねば。 【余談】 近作「ずっとあなたを愛してる」これも秀作でした。ホームパーティでの芸術談義、ロメール監督へのリスペクトがありましたね。 フィリップ・クローデル監督(フランスを代表する作家の一人でもある)がもっとも敬愛するのがエリック・ロメールということです。

  • ********

    5.0

    「遭遇」をつくりだす

    1998年。エリック・ロメール監督。田舎で孤独にワインをつくる中年女性がいかに男性に「遭遇」するのかという話。親友の女性と息子の恋人という二人の女性が勝手に手助けしようとするが。。。 再婚はしたいけど無理して探すのはいやだというのが「美しき結婚」のベアトリス・ロマン。その親友で夫と幸福な生活を送っているエレガントな女性が「緑の光線」のマリー・リヴィエール。ロメール映画の「顔」である2人が出演したすばらしい作品です。秋の色(黄金色、ワイン色、ベージュ色、オレンジ色)にこだわった光と色彩。すべての衣装がすばらしい! 相手を世話しようという2人の「代理」(映画では「大使」といわれていて、ヘンリー・ジェイムズの小説「大使たち」を思わずにはいられません)は、出会いをつくりあげようとします。とくにマリー・リヴィエールは嘘をついてまで「偶然の遭遇」をつくりだそうとする。その企みがうまくいかないこと、恋を支配することは誰にもできないことが描かれたあとで、やはり偶然としかいえない形で「遭遇」が生まれる、という展開がすばらしいです。誰かの意図ではない「遭遇」。 また、2人の「代理」はいずれも紹介しようとする男性に自分たち自身が惹かれてしまいます。「代理」のままではいられない、というのもすばらしい。それが「裏切り」ではなくて、自分でも本当に惹かれたのかどうかがわからない、というのがロメール監督の真骨頂です。特にこうした「自分のわからなさ」を演じたらマリー・リヴィエールの右にでるものはいません。キスしそうになるときの彼女の周囲に漂うただならぬ緊張感!楽しいダンスのラストにふと深刻になる彼女の表情の恐ろしさ! 年を取って上品に美しいマリー・リヴィエールと年を取って少女のおもかげを失わないベアトリス・ロマン。必ず見るべき「アンチ・エイジング」映画です。

スタッフ・キャスト

人名を選択するとYahoo!検索に移動します。


基本情報


タイトル
恋の秋

原題
CONTE D'AUTOMNE

上映時間

製作国
フランス

製作年度

公開日
-

ジャンル