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ベルベット・ゴールドマイン (1998)

VELVET GOLDMINE

監督
トッド・ヘインズ
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  • みたログ 927

3.69 / 評価:174件

光と闇のあいだを彷徨うはかない美学

  • Jackie さん
  • 2008年8月19日 20時59分
  • 閲覧数 1001
  • 役立ち度 20
    • 総合評価
    • ★★★★★

今をときめく、クリスチャン・ベイル、ユアン・マクレガー、ジョナサン・リス=マイヤーズが、鏡に映る姿に自分を探す若者を演じる。

‘84年NYの新聞記者アーサー(クリスチャン)は'70年代前半、かつて自分もファンであり、ロンドンを征した伝説のグラムロッカー、ブライアン・スレイド(ジョナサン)についての調査を始める。思い起こせば、彼はエレガントで、嘘を何枚も着たような男だった。

グラムロック。男性ながら、マスカラはMUST。ケバイメイクを施し、羽の生えたようなきらびやかな衣装をまとう。自ら、ゲイ、バイセクシャルと名乗る。
ライブは、光がキラキラ舞う中、浮かび上がる彼らの異様であでやかな姿に、魂の叫びが絡まりついているのが見えてくる。

グラムロックを歌う若者たちは、
“イメージ” “みせかけ” “まぼろし”という言葉を仲間うちで何度も繰り返す。
レンブラントの絵のようにひとすじの光が差す闇のなかでの、グルービーたちとの乱れた、行き場のないふれあい。それは騙し合いにも思えてくる。

「人生はイメージだ。イメージは自分で描け。それが自由だ。」
ブライアンは愛したカート・ワイルド(ユアン)に、翻弄される。
そして、混沌とした中、アーサーまでも、カートに惑わされる。

この映画は、小さなこどもがおとぎの国を訪れるようなファンタジーなシーンで始まる。
オスカー・ワイルドも語られる。ナレーションは、母親を思わせる女性の声だ。
鑑賞後、この導入が、監督のメッセージとも感じた。

”奇跡のシンフォニー“のジョナサン・リス=マイヤーズの歌が、この映画を観るきっかけとなった。彼はけっこう上手く、このキワモノのロック歌手がぴったりだった。
お気レビのpearl さんがおっしゃっていたとおり、ユアン・マクレガーの歌、ここでもイケていた。ロックもガンガン歌える。(びっくりのライブシーン、ありますよ!笑)

転換期を迎えているように感じる、このイギリスの若手俳優3人が、20代で演じた迷える若者の姿は、思った以上に心に残った。彼らの今後にも、期待している。

詳細評価

物語
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