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ベルベット・ゴールドマイン (1998)

VELVET GOLDMINE

監督
トッド・ヘインズ
  • みたいムービー 157
  • みたログ 924

3.52 / 評価:172件

儚く美しい時代

  • miho_jack さん
  • 2016年4月28日 11時47分
  • 閲覧数 1207
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

デビッドボウイとイギーポップを描いた映画との事ですが、なんとも言えない切なさの残る素敵な映画でした。

まず全体のデザインも素敵だし、服装や装飾もヒッピーの進化系のようなかわいいファッションが満載でわくわく。

音楽も素晴らしい。歌詞も叙情的で、なんとも青年らしい苦悩を歌っているし。見ていて初々しさも感じました。

記者の青春時代も同時に遡ることで、観客側のこちらまで青春時代を思い出すような、なんとも言えない感情を抱きました。

映像や構図、コンテ割などがミュージカルのような感じもしました。
舞台に立つ彼らの裏側と舞台を同時に見ることで劇中劇の「観客が知らない間にのめり込む」という特性にやられたようで、期待しないで見ていたのに途中で夢中になりました。

「現在を静・過去を動」として描いているメリハリ。
ハイになっている描写や映像作り、行動の起源などが当事者が作ってるのではと思うほど良くできています。
青春時代だからこその微妙な心の動きなどに矛盾が無い。

どんなひとにも輝く時代があるもので、あとで振り返ると更に美しくも醜くも感じるもの。私には望郷の切なさを感じました。

彼らにとっての居場所や世界は本当に狭いライブハウスにしかなかっただろうし、その世界を背負って大きくした革命児も今や国民のスターとなったわけで、当時のまま変われなかったファンや変わらざるを得なかったファンはやっぱり住む世界を失って、ボウイを見損なって、しかし愛して…

ファンの複雑な心境を見事すぎるほどに描いた作品だと思います。
私は別のジャンルですが音楽の世界に青春時代を捧げ、今も音楽の世界に暮らしているのでなんとなく切なさや黄金時代の楽しさや、加齢による恥じらいなど色々わかります。

性描写が多いと感じたひともいたようですが、私はどれもさらっとしたものでした。むしろ男女の性より生々しくない分美しさまで見えてきますよ。

大体のカルチャーは音楽と密接に結びついていますから、若き日に音楽とファッションにこだわった経験は往々にして皆さんあると思います。そういう時代を持ってるひとには是非見て欲しい映画です。逆にマイルドヤンキー的な生活の人たちには全く箸にも棒にもかからない映画かもしれないですね。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ゴージャス
  • ロマンチック
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