ロンゲストナイト

暗花/THE LONGEST NITE

81
ロンゲストナイト
3.1

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(4件)

不気味19.0%恐怖14.3%絶望的14.3%切ない9.5%悲しい4.8%

  • mka********

    4.0

    懸賞金

    「暗花」。 「懸賞金」を示す、黒社会の隠語。 この作品の、原題です。 長くマカオの黒社会で、抗争を続けてきた2大組織。 そして、2大組織のボス、ケイとジョージ。 抗争状態に業を煮やしたかつての顔役ホンは、表舞台への復帰を企む。 ホンに対抗するため両勢力が和解に達するという日を前に、何者かがジョージの首に500万ドルの賞金を賭けたという噂が流れる。 街に漂う不穏な気配。 ケイの右腕である悪徳刑事サム(トニー・レオン)は、濡れ衣を着せた黒幕の捜査を命じられ、暗殺者狩りに精を出す。 そんな時に、謎の男イウトン(ラウ・チンワン)がマカオに現れた・・・。 サスペンス・アクションないしは、ハードボイルドミステリー作品です。 事件の黒幕探しに始まり、中盤以降はサムが巻き込まれていきます。 あっと驚くラストに繋がる脚本は、良くできているように思います。 この作品のバイオレンス描写は、結構グロイです。 取調べの拷問。 車で轢き殺したり、首がスパーンと飛んだり。 マギー・シュウの嘔吐なんてのも有ります(しかも、1回じゃない)。 こういうシーンが嫌いな人は、あまり見ないほうが良いでしょう。 サムは、警官のくせに容赦無いです。 悪徳だからいいのかな? それとも、香港(舞台はマカオ)だからですかね。 「インファナル・アフェア」でも思いましたが、香港は犯罪・暴力にも寛容です。 良くも悪くも、「自由」ですね。 色々使われる小道具も印象的です。 黒のゴミ袋(中身は・・・)、adidasのボストンバック(中身は・・・)、鉛筆(使い方は・・・)。 ラストの銃撃戦の鏡もそうですね。 ボストンバックは、特に重要な伏線になってます。 しかし、そんなものを持ち歩いていたのか・・・。 結局、駒は所詮駒でしかないのかというラスト。 「老獪」とは、恐ろしいですね。 予想よりは、面白い作品でした。

  • xi_********

    3.0

    暗くて深いマカオの闇

    本作は、90年代後半、作風の模索を開始したジョニー・トーが放ったダーク・トリロジーの最初の一本。 一本は監督を務めた『ヒーロー・ネバー・ダイ』、残りの二本が製作として関わった『デッドポイント~黒社会捜査線~』と、この『ロンゲストナイト』。そしてこの二本で監督を務めたのが、当時、気鋭の新人として注目されていたパトリック・ヤウ。日本で観られるこの人の映画は限られますが、ジョニー・トーの下で撮るダークな香港ノワールと、『パラダイス!』で見せたウォン・カーワイみたいな感性を持つ人です。 当然、本作で見せたのは前者の顔。 ダーク・トリロジーを名乗るほどですから、この三部作には、どれも強烈な香港ノワールの臭いが立ちこめています。特にこの『ロンゲストナイト』は、トリロジーの中でも最もバイオレンス性が高く、全く救いのないダークな物語。香港ノワール好きの中でも好き嫌いが別れそうな内容なので、暴力的な空気(映画)が苦手な方はハナから避けた方が無難でしょう。 ケイとジョージの二大勢力による抗争が続くマカオ。この状況に、長らく隠居していた顔役のホンは返り咲きを狙う。ホンに対抗すべく二大勢力は手打ちを目論むが、その矢先、ケイがジョージに懸賞金を懸けたとの噂が流れる。この事態にケイに金で飼われる刑事のサム(トニー・レオン)は、噂の出所を突き止めるための捜査を開始。懸賞金目当ての暗殺者たちを拷問し、次々と香港へ追い返す。そんな時、謎の男イウトン(ラウ・チンワン)がマカオに現れた。 この映画の面白さは、王道の香港ノワール・ストーリーに、サスペンスの要素を盛り込んだ脚本にあります。 映画序盤、主人公のサムはエゲツない拷問を繰り返し、観客は、黒社会に染まった彼の姿を目の当たりにする。一方、イウトンの行動は断片的に描かれるのみで、その正体や目的は謎に包まれたまま。そして、サムの部屋から首なし死体が発見された辺りから、全ての状況が傍若無人なサムを追いつめ始める。 誰がサムをはめたのか? サムを陥れる目的は何なのか? イウトンは何をしているのか? この序盤~中盤のサスペンスは実に見応えがあり、それは、サムとイウトンが留置場で対決を迎える場面で最高潮に達します。 この場面、パトリック・ヤウは留置場に射し込む光を利用し、部屋に舞う粉塵を花びらのような美しさで描きます。一晩の出来事を描く本作は、必然的に大半が暗い画面で構成されていますが、一番暗いはずの留置場を唯一美しく描くと言う、この感性には思わず唸らされました。 但し、確かに前半のサスペンスは見応えがあるんですが、一方で伏線ばかりの展開がまだるっこしいのも事実。 それが動き出すのはこの留置場の場所からで、映画は、ここから結末へ向けて一気に加速します。 それだけに残念だったのは、決着があまりに“香港ノワール然”としていたこと。ラストの銃撃戦はこのジャンルのお約束ですが、私は、それを避けた着地点を模索して欲しかった。特にイウトンは、香港ノワール史上一、二を争う個性的な敵役だっただけに、没個性的に銃撃戦へ突入した展開には落胆しました。その後に続く結末も、まぁ、この映画に登場したキャラクターを想えば必然と言うか。最後の最後、あと一捻りを期待するのは私が欲張りなんでしょうかね。 香港ノワールを土台にサスペンスで魅せた脚本と、小道具(アディダスのバッグや橙色のスーパーボール)を活かした演出は、心底満足とは言えませんが、香港ノワール好きの私からすれば及第点(何て偉そうなんだ)。 しかしこの映画を観て私が一番満足、と言うか、目を見張ったのはある役者の演技です。 主役のトニー・レオンは、むしろ不満。映画後半、追いつめられた焦燥感が漂う表情はさすがですが、線の細い彼が悪徳刑事を演じても説得力はイマイチ。 強烈だったのは、ラウ・チンワン。 登場場面はさほど多くないにも係わらず、その存在感は、トニー・レオンを含めた他の俳優を圧倒。この人、『ヒーロー・ネバー・ダイ』でレオン・ライと、『暗戦 デッドエンド』でアンディ・ラウと渡り合った香港屈指の実力派ですが、今回は完全にトニー・レオンを喰っています。 「俺たちはこのボールさ。誰かに操られ弾むだけだ」 ロッカーからこぼれたスーパーボールが弾んだ瞬間、本作を観る全ての人は、上の台詞とイウトンの不気味な表情を想い浮かべることになるでしょう。 ジョニー・トー&パトリック・ヤウのダーク・トリロジー第一作。 過去、全ての香港ノワールの中でも、最も深い闇に沈む物語です。

  • f_k********

    4.0

    雑魚どもが騒がしい

    [B+] これはジョニー・トーの『アウトレイジ』だ! 『アウトレイジ』のネタバレありのレビューです。ごめんなさい。 なんて書きましたが、毎回のように『アウトレイジ』ってるのがジョニー・トーなのです。 しかし本作では製作に回っています。 監督はパトリック・ヤウ。誰それ? これはジョニー・トーとワイ・カーワァイが立ち上げた銀河映像というプロダクションの作品。 監督はジョニー・トーのお膝元と考えてOKでしょう。 もう製作でもなんでももいい! とにかく、ジョニー・トーに飢えています。 +++++++++++++ 『ロンゲストナイト』(原題「暗花」) ジョニートー関連作では当然ながら(?)裏社会の話になります。 抗争に疲れた2大勢力の組織。 それぞれのボスであるケイとジョージは組んで裏社会の顔役ホンを倒そうとします。 しかし、ケイがジョージの首に懸賞金(暗花)を掛けたという噂によって事態は大きく変わるのでした…。 驚くことにケイもジョージも出てきません。 これ以上はネタバレですが、あくまで下っ端の話。 主演は『インファナル・アフェア』と『レッド・クリフ』で香港が誇る超有名人トニー・レオン 相手を務めるのは『ヒーロー・ネバー・ダイ』で僕を泣かせたラウ・チンワン 可笑しなことにトニー・レオンが喰われました。 ラウ・チンワンの存在感だけはガチ! 『アウトレイジ』的に言うと トニー・レオン:小日向さん ラウ・チンワイ:椎名桔平さん ホン:北村総一郎ないしは三浦友和 ラム・シュー:加瀬亮 登場こそしませんが ケイ:セカイノタケシ ジョージ:中堅のおっさん やや無理のある例えですが…。 トニー・レオンは悪徳警官で懸賞金をかけた黒幕をさぐる役。 これがまたエグイ警官。 『インファナル~』はどうしたよ。 口を割らせるためには手段を選びません。 しかし、そこはジョニー・トーの映画。 ただの拷問はしません。 チンピラの手をひたすら厚ビンで叩きます(笑) あとは爪をはがしたり、眼のギリギリまで鉛筆を近づけたり…。 それが似合わないです、トニー・レオンさん。 いい人そうな悪徳警官。まさに小日向さんじゃないですか! 対するラウ・チンワンは謎の男(笑) 敵か味方かもわかりません。 ただ不気味なだけ。 でもそこはジョニートー! ちゃんとアディダスのバッグと橙色のスーパーボールというアイテムを用意してます。 なぜかカバンだけは手元から離そうとしません。 刑務所のシーンは『大脱走』のマックイーンを意識してるでしょうね。 桔平さんに例えたのには訳がありますがネタバレなので言えません。 裏切りばかりの世界です。 もちろん全員悪人だぜ! ラストのオチ方も『アウトレイジ』と似てます。 「雑魚どもが騒がしい」ってセリフで締めるんです。 かしこく生きるのが勝ちではなくて、賢く生き過ぎてはいけないということ。 このあたりが違う。 ラストで北村総一郎が三浦友和を殺すみたいな感じです。 例え製作であっても、僕のツボを外さないジョニー・トー。 恐れ入りました。 最後に ラストの鏡に囲まれての銃撃戦からはジョン・ウー監督の『フェイス・オフ』展開でした(笑)

  • kak********

    1.0

    マカオに渦巻くマフィアの騙し裏切りの果て

    原題の『暗花』は裏の懸賞金という意味で本作品の キーワードになっているが、マフィアの裏面である、 騙し、裏切り、残虐さを扱った、暗いイメージが漂う 香港映画。 主役のトニー・レオンはジョン・ウー監督作「レッド・ クリフ」やチャン・イーモウ監督作「HELO」など 大作の出演が続いている香港の代表的俳優。 共演のラウ・チンワンも、アニタ・ユンと共演の 「つきせぬ想い」で香港アカデミー賞完全制覇し、 週刊ヤングマガジン連載の『Dr.くまひげ』の映画化 「裏街の聖者」でもトニー・レオンと共演している 実力派。 物語は、香港のお隣であるマカオの主権をめぐって 二大勢力が張りあうが、それを利用して長老が復権を 狙うなど怪しい雲行きの中、主人公である悪徳刑事が 抗争に巻き込まれて行く。 「PTU」のマギー・シューが面白い役柄で出演している が、奇抜な構想も演出のまずさで効果が出ていない。 マカオの街並みの美しさも見られるかと期待したが、 ”暗い”シーンばかりで、現地の人の見慣れた風景は 格別価値がある訳ではないようだ。 監督は、「デッド・ポイント~黒社会捜査線~」の パトリック・ヤウ。監督としての力量は未知で、本作品は メインの2人の演技力に支えられたものの、撮影や脚本、 それに音楽は物足りない結果となった。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
ロンゲストナイト

原題
暗花/THE LONGEST NITE

上映時間

製作国
香港

製作年度

公開日
-