ジャレッド・レトを堪能する愛憎劇
- aopwkisql さん
- 2009年5月31日 23時20分
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- 総合評価
19世紀の英国を舞台に、青年貴族の悲恋を描くのかと思いきや
意外な復讐のドラマに舵が切られていく、文芸作品というより、
愛憎劇と言うべきスリリングなドラマ。
厳格な父親の下、名家の重圧から逃れるように一途な恋に身を
捧げていく青年貴族にジャレッド・レト。
まさに、若気の至りともいうべき世間知らずな純情青年を、
美しい瞳を輝かせて好演。彼のファンならその姿に見入ってしまう
こと間違いなしの魅力的な姿を、存分に発揮している。
ただ、彼がこの英国貴族の青年役に100%ぴったりとハマったか
と言えば、目の肥えた方なら異論もあることでしょう。
命の恩人であり唯一の友人として慕うジョン・マニヨンからの
告白も含めて、次々と苦境に立たされ、身悶えるバジル。
シャアあたりに「坊やだからだよ!」と言われてしまいそうな、
脇の甘い美青年のドラマなのですが、伏線の張り方も含めソツなく
纏められており、安心して観ていられます。ただ、もっと濃い口の
ドロドロ系を求める方には、いささか、小ざっぱりし過ぎかも。
友人ジョン役を製作にも名を連ねたクリスチャン・スレーター、
魅力薄なヒロイン役で不発気味のクレア・フォーラニらが競演。
派手さはないが、決して満足度は低くない作品と思います。
詳細評価
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