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ヴァージン・フライト (1998)

THE THEORY OF FLIGHT

監督
ポール・グリーングラス
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  • みたログ 68

2.18 / 評価:11件

障がい者のロストヴァージンという良テーマ

  • let******** さん
  • 2012年5月22日 18時35分
  • 閲覧数 775
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

しかし、この辺の時代のイギリス映画にありがちな、ものすごくダサい時代遅れなスタイリッシュ感が残念です。
ポップでコミカルにシリアスな映画を撮る、という手法はかなりハイセンスな人にしか許されていないんでしょう。

テーマは難病女性の性、というとても深いものでいいんですが、監督がダメダメですね。
ポール・グリーングラス監督はボーンシリーズみたいなサスペンス・アクションはかなりおもしろく作れてるのに、なんででしょう。
ユナイテッド93もすごく面白かったし、駄作になってしまう原因は監督だけの問題ではもちろんないんでしょうけどね。

演技指導や演出だけが原因なのかわかりませんが、役者も演技もすべてイマイチ。
なんかすごくもったいないです。
僕の大好きな映画「潜水服は蝶の夢を見る」のように素晴らしい映画になれる要素は沢山あったのに、と思います。

リチャードは激情型で芸術家肌という設定なのだから、ギリギリの美しさのある(ヴィンセント・ギャロやゲーリー・オールドマンのような)役者が演じるべきで、繊細さの見えないどちらかというと強く逞しいセクシーな男を演じるような容姿と演技のケネス・ブラナーがこの役じゃあ、映画のテーマが綺麗に伝わらなくても仕方ないと思います。

ヘレナ・ボナム=カーター演じるジェーンの設定もなんだかなあ。どちらかというと暗い感じの女の子なんだけど、実はとってもパンキッシュでひねくれてる。だけどしっかりとした信念がある子、というような設定の方がよかったような気もします。
髪型や服装で反抗的なキャラクターを表現する安易さはちょっと違う気がしました。

リチャードが銀行強盗をしようとする流れも、感情がむき出しになってしまって暴走気味になる芸術家肌の男の衝動的行動、としないで、ふざけ半分、または無能な男の無計画な行動みたいに見せてしまうのもどうかと思います。

ものすごくもったいない。
ドキッとするような素敵なセリフも沢山あるし、頭の中で色々と補正していけば、良い映画と言えるかもしれません。
でも、こういう伝え方を失敗したことによって凡作として消化されてしまった脚本が無数にあるんでしょう。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • コミカル
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