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ライフ・イズ・ビューティフル

ライフ・イズ・ビューティフル

LA VITA E BELLA/LIFE IS BEAUTIFUL

117

fuj********

5.0

爽やかに生きる!

戦争という過酷な状況下においてここまで爽やかに生きられるとは・・。 「生きる意味」を改めて考えさせられる作品です。 絵に描いたような幸せな家庭で暮らす3人の家族。それを無常に引き裂く戦争という現実。何となくストーリーが読めそうな・・・そんな印象を持ちながらこの映画を観た。 爽やかな音楽と、どこか間の抜けた印象の主人公。戦争という現実を感じさせないのんびりとした雰囲気でストーリーは進んでいく。無邪気な子供とそれを暖かく見守る両親。こんな幸せに暮らしている家族を戦争は引き裂いてしまうんだ・・。 案の定、ユダヤ人の強制収用のシーンとなった。これから悲しい結末になってしまうんだろう・・。絶対悲しい結末だ!確信に近い思いを勝手に持っていると、父親が子供に言った「これからゲームが始まるんだよ。点数を集めると最後に戦車がもらえるんだ」。なに~!!さすがに子供でもこの状況は雰囲気で分かるだろう!無茶な設定だな~と思っていると、父親の言った言葉が次々に現実に(本当の事のように)なっていく。 父親の行動は全てが子供を思うが故だった。その思いが強く伝わってくる。ただ子供を不安にさせたくない、楽しませてあげたい。過酷な状況下であるからこそ、そのユーモアや優しさが際立っている。このあたりから、冒頭でのんびり感じたこの映画のテーマの曲が、とても切なく感じた。とても不思議な感覚だった。 詳細は省略するが、この映画は結末が非常に爽やかだ。正に「人生は美しい」。 映画を観終わって、ふと何気なく考えた。平和で平凡な生活を送っている自分と、この映画の子供はどちらが幸せなんだろう・・。少なくとも、この子供は最後のシーンで大きな幸せを感じていたはずだ。 「幸せを感じる時」とはどんな時なんだろう?またまた、ふと思った。 それは、「不幸」を身近に感じた時ではないだろうか。余談だが、だいぶ昔に「愛の貧乏救出大作戦」というTV番組がやっていた。みのもんたが司会をしていた番組だが、とにかく貧乏でうだつの上がらない人を救うという趣旨の番組で、出てくる人は本当にどうしょうもない程の貧乏な人ばかりだった。それを観て、自分はなんて恵まれていて幸せなんだろうと思ったものだった。自分と他人とを比較しなければ、幸せを実感できないんだろうなと思う。 結局「幸せを感じる時」なんて一言で言えば「人それぞれ」。ケーキ一個で幸せを感じる人もいれば、ビル一棟建てても不幸せな人もいる。 ただ、少なくとも、飲んで、食べて、眠れて、命の危険に晒されていない今の自分の状況に対して、もっと感謝し、精一杯生きなければいけない。 「当たり前のこと=幸せ」と思えるようになったら、自分の人生も美しいと思える気がする。

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