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プリンス・オブ・エジプト (1998)

THE PRINCE OF EGYPT

監督
ブレンダ・チャップマン
スティーヴ・ヒックナー
サイモン・ウェルズ
  • みたいムービー 38
  • みたログ 347

3.42 / 評価:67件

仲良し兄弟に起きた悲劇

  • blo***** さん
  • 2016年10月20日 23時05分
  • 閲覧数 1823
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

 本作は「出エジプト記」がモチーフになっています。どうせ予定調和で、きな臭い作品なんだろ?と思うなかれ。本作品はヒューマンドラマです。多くの作品で主人公モーセの敵として描かれてきたエジプト王「ラメセス」がすごく良い人なんです。
 鑑賞後ぽつりと「えっ、ラメセス悪くないじゃん」と呟いてしまいました。これはきっと見た人のほとんどが思います。なにせ本作のモーセとラメセス、とーっても仲が良い。えっこんなに仲よしで良いの?ってぐらいイチャイチャしてます。養子として拾われたヘブライ人のモーセと、エジプト王の息子のラメセスは、兄弟として仲良く育ちます。ラメセスは弟を大切に想っていますし、モーセも兄を随分と慕っているのがわかります。
 だからでしょうか、殺人のあげく家出してフラフラと帰ってきた弟を一切咎めずに、すっごい喜んでにっこにこで「おかえり!一緒にエジプトを治めようぜ」なんて言ってくれるお兄ちゃんです。「なんで帰ってきた!」と焦る家臣たちの苦言も、ラメセスが問答無用でシャットアウトするのが笑えます。さらに家出する弟を超悲しそうに「please…」と引き止める悪役がここにいます。ヒューッ!こんな悪役見たことない!本当にいい兄すぎて心が痛くなります。彼はむしろエジプト王としては堅実に治世しています。弟モーセに自分のすべてを奪われてしまう悲しさ__愛していた弟モーセの仕打ちに思わず涙してしまいました。「勇者ヨシヒコ」の仏みたいな神が兄弟にいたずらさえしなかったら……。なぜ本作は兄弟描写に力を入れてしまったのか。家族の描写によって、本作をただの「宗教もの」で終わらせない力があります。ようするに肩の力を抜いて、時々ツッコミながら見ると楽しめますよ。
 音楽の素晴らしさはもう言うことはありません。吹替もみんな伸びやかで甘い歌声(魔術師の歌は飛ばして良いかも)ぜひ英語版と両方見てほしい。ミュージカルファンなら満足できる至極の出来栄えです。

詳細評価

物語
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音楽

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