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交渉人 (1998)

THE NEGOTIATOR

監督
F・ゲイリー・グレイ
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  • みたログ 4,159

4.08 / 評価:1017件

交渉=戦い

  • bar***** さん
  • 2017年4月29日 3時15分
  • 閲覧数 1160
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

交渉人。人質を取り、建物にこもった犯罪者とやり取りするアレの人。

あらすじを読むとわかるが、今回はひっくり返って、交渉人同士で人質の交渉をしていくことになる。思いつきはけっこう面白いと思うんだけど、心理戦というほど心理的な戦いになっていない……ので、肝心なところは、主人公であるダニーを陥れた労災基金横領犯はいったい誰なのか、という追求型のサスペンスである。

まあ、今でいうところのB級系でしょうか? 本来の語義は違うんですが……何にも考えずにみて、「えーっ!」と驚かされる、そして見終わった後綺麗さっぱり何事もなかったかのように忘れてしまう類の映画です。

まず大味なプロットに驚かされます。いつの間にか殺人犯に仕立て上げられているところは、まさにギャグパート。ここまで急速に信頼を失っていくと、まさに「ザ・ワールド!」で時を止められ、「な、何を言っているかわからねーと思うが――おれも何をされたかわからなかった」状態。そして一人の立て籠もり犯のために百人規模で特殊部隊や交渉班が駆けつけるところは、まさに異常事態。ここで笑ったあなた、正常だと思います。

そういう笑いどころも楽しまなきゃ損でしょう。これはこういう映画なんです。全アメリカが注目するほどどでかい事件なんです、横領というのは……(マジで?)
次の笑いどころは、主人公のダニーが指定した交渉役が、今まで一度も登場していなかった(45分くらい)クリス・セイビアンだったこと。突入班を指揮する隊長が言う。「誰だそれは!?」

そして出てくるクリス。このクリスという男、ここからずっと出っぱなしで主人公格のキャラクターだ。しかし、最初は「誰やこれは!?」となること間違いなし。主人公格のキャラクターを始まって45分後に出すという斬新なプロットにぶったまげました。

警察部隊もほんとしつこいくらい描写されて、「これは一大事件だ!」と知らないうちに刷り込まされていくようになっている。確かにこれだけの部隊が出動するのは、事件を知らなくとも「なんかやばい」と思うことでしょう。


だんだん事件の全貌が明らかになっていくにつれ、芽生え始める人質たちとの絆……最後はなんか目だけで会話できるようになっていく。どんな信頼感やねん! そういえば主人公のダニーが「俺たち20年の付き合いだろ? 俺が相棒を殺さないってことぐらいわかるだろ!」と、クラフトに聞いたところ、クラフトは「う~ん、俺はわからんよダニー」

言わせて……20年付き合ったら、さすがにそれくらいわかるだろ!

どんな人見知りやねん……

どれだけ心に壁作っとんねん……

まあ、それは置いときまして。

緊張感がすごいこの映画。戦うシーンは迫力がある。またラスト近いシーンは悲壮感すらただよい、見ている者は固唾をのむ。どんな暗黒組織が相手なのか……ウォーターゲート事件のような得体の知れなさ……を予想すると、肩すかしを食います。

まあこの手のサスペンスものは、犯人を予想する事なんて不可能。正直誰が来ても「なるほど……」と思いました。まあラストは別の意味でびっくりしたんですけど、意外なエンドで二重にびっくりしました……

とりあえず主人公は鋼鉄の男です。

詳細評価

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