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ラン・ローラ・ラン

ラン・ローラ・ラン

LOLA RENNT/RUN LOLA RUN

81

kps********

3.0

『走れメロス』を期待した

もう「走る」という行為が素晴らしいと思うので、ベルリンの街中を走りまくるフランカ・ポテンテとその赤い髪から、深いものが漂ってくるんだろうなあ、と『走れメロス』のような作品を期待したんだけど、イマイチ、メロス的な友情とか信頼とか絆みたいなイメージは伝わってこなかったかな。 タイムループ物の作品になっているので、ループすることで親父さんとの関係から自身の境遇をシンプルに伝えて、孤独なんかを上手く表現できれば、彼氏との歪な感じの愛情にも説得力が生まれて、歪んだ感じの愛情・ラブ・ストーリーが加速・疾走するという面白い映画になったと思うんだけど、あんまりそういうものは上手く表現されていなかったかと思います。 冒頭のTS・エリオットとサッカー監督の引用文なんかもイランと思った。 あれに引きずられて変に深読みしたけど、たいしたものは表現されていなかったです。 孤独とか歪んだ感じの愛情が、ループから上手く滲み出ていると個人的には満点なんですが、全体的に安いタイムループ物の映画に仕上がったなあ、という印象であります。 演出が斬新な作品ですが、大切な部分を表現する能力に欠けているなあ、といった感想を持ちました。 ★3つにしときます。

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