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ラン・ローラ・ラン

ラン・ローラ・ラン

LOLA RENNT/RUN LOLA RUN

81

par********

5.0

疾走映画の金字塔!

恋人の窮状を救うため、20分で10万マルクを手に入るべくローラはベルリンを駆け抜ける。 世の中には疾走映画というのがある。理由はともかく、主人公がひたすらに走り続ける映画がある。理由はともかく、そんな映画が大好きな人間がいる。『ラン・ローラ・ラン』は疾走映画の金字塔だ。ローラがベルリンの街なかを駆け抜けるさまをアップテンポなテクノポップと形式にとらわれない自由な編集で活写する!なんと心地よい映像ドラッグだろう。 トム・ティクヴァのテクノミュージックは最高にイカしてるしアニメ映像やハンディカムカメラ・ズームもクレーンもなんでもありのごった煮で構成される疾走シーンは頭の中がバカになってしまうんじゃないかと思うほどに心地よい。映像の気持ちよさを極めた画面にただただ溺れるのみ。視覚的な演出力だけで勝負に出て、見事に勝ちを飾った。 物語の方はこれといった説明もない「リプレイ」系ストーリーだが、リプレイする度に面白味が減っていくのが玉に瑕。一時間ずっと走ってればいいのにというのが本音。オチがしょうもなさすぎる。最初の30分。最初の30分が神がかり的に素晴らしいので、この映画はその時点で十分に完結している。あとがどんな蛇足だろうと、一度完成した映画はその時点で素晴らしいのだ。

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