セレブレーション

FESTEN/THE CELEBRATION

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セレブレーション
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(4件)

悲しい25.0%恐怖16.7%絶望的16.7%かっこいい8.3%セクシー8.3%

  • 一人旅

    5.0

    この映画は呪われている

    第51回カンヌ国際映画祭審査員賞。 トマス・ヴィンターベア監督作。 実業家の父・ヘルゲの還暦を祝うため家族や親戚が皆一堂に会する中、父に関する衝撃の真実が長男・クリスチャンの口から明かされていく様子を描いたドラマ。 ヴィンターベアの作品は『偽りなき者』しか観たことがないが、本作も心を鋭く抉られたような感覚に陥る。心底恐ろしく絶望的な映画だ。 還暦祝いの和やかな雰囲気が、クリスチャンの発言によって次第に破壊されていく。暴露される父の過去。クリスチャンの告白を聞いても、参会者はすぐには信じようとしない。というより、クリスチャンの発言を“聞かなかった”ことにするかのように、別の話で盛り上がり始めるのだ。大人たちは真実を受け入れることを恐れている。還暦の祝いの場で、事を荒立てたくないのだ。自分たちにとって都合のいいことだけを受け入れ、都合の悪いことには耳を傾けない。恰好と地位だけは立派でも、大人たちの心には受け入れがたいことに対する耐久性などまるで無い。それどころか、真実を既に知る者でさえ、クリスチャンを嘘つき呼ばわりして責め立てる。“クリスチャンは小さい頃から空想癖があった。だからこんな嘘の話をしてしまう”と。大人たちはまさに臭い物に蓋をするだけで、人格者とされてきたヘルゲに対する予期せぬ変化を恐れているのだ。 そして、罪と罰。クリスチャンの口から明かされる父の真実はおぞましく、残酷。だが、当事者である父でさえ自身の過去を受け入れようとはしない。本作は頑なに知らぬ存ぜぬを貫き通そうとする父が罪の意識を感じ、やがてあるかたちで罰を受けるまでを描いている。その過程で、家族間の愛や憎しみの関係、さらには古い考えに囚われた保守的な人々の差別意識までも描かれていく。 本作は人間の本質を浮き彫りにする。徹底的に追求したリアリズムが本作のもつ不気味さと恐ろしさを増幅させる。ある家族の風景をそのまま切り取って映画にしたかのように生々しく、何より観ていて気持ちが悪いのだ。 ちなみに、本作は新たな映画のかたちを創造するために開始された「ドグマ95」の記念すべき第1作である。 以下の要件を満たす作品がドグマ映画として認められる。 1.撮影はすべてロケーション撮影によること。スタジオのセット撮影を禁じる。 2.映像と関係のないところで作られた音(効果音など)をのせてはならない。 3.カメラは必ず手持ちによること。 4.映画はカラーであること。照明効果は禁止。 5.光学合成やフィルターを禁止する。 6.表面的なアクションは許されない(殺人、武器の使用などは起きてはならない)。 7.時間的、地理的な乖離は許されない(つまり今、ここで起こっていることしか描いてはいけない。回想シーンなどの禁止である)。 8.ジャンル映画を禁止する。 9.最終的なフォーマットは35mmフィルムであること。 10.監督の名前はスタッフロールなどにクレジットしてはいけない。 (Wikiより引用)

  • tir********

    5.0

    一夜の悪夢と,そこからの解放

     ドラマとして,完全に近い構成でつくられています.起承転結が感動するくらいきれいに出ており,すべての要素が注意深く配置されている.  見終わったあとの爽快感は,やはりこの完璧な組み立てと関係あるのでしょう.形式の完全さは,中身の充実を物語っています.危機が訪れて,乗り越えられ,再び平和――ただし以前とは決定的に違う――が回復される.最後の安堵感は,すでに前の方がおっしゃっているように,ドラマのお手本のような作品のみがもたらすことのできるものです.  中身の充実といっても,ストーリーはとても簡単です.なんの問題もなさそうに見える,裕福な一族が,田舎の別荘で盛大な集まりをする(Festen という題名の由来).ところが,そこである危機が明らかになる.最初無視しようとする人々の困惑をよそに,その危機は少しずつ,無視できないものになり,やがて決定的になる.  作品全体が,田舎の別荘で展開するので,ジャンルとしては密室劇です.徐々にテンションが高まっていくところが,いいんです.事態が最高の緊迫に達したとき,夜が訪れます.そのとき,家族の娘の一人と恋仲にある男が,泣き崩れる恋人を慰める台詞が,観ている方にも救いをもたらします.たった一言の,ごくありふれた言葉――しかも,家族からアウトサイダーとして扱われていた男の言う――が,嵐の終わりを告げる一条の光のように思える.ストーリーの流れをひとつにまとめてゆく監督の腕がなせるわざです.  幽霊というと言い過ぎですが,明らかに人間以外の存在が,このドラマで重要な役割を果たしています(なので,文字通り密室ではない――違う時との関係が確保されている).この存在が,ドラマ展開にとってどのような意味をもつかにも注目です.守護霊という仕掛けは,映画文法としてはやはり古典的ですね.  抽象的な批評ですみません.ただ,見てから8年経った今も,いまだにいくつかのシーンが鮮明に記憶に残っている(確かに独特の撮影方法のせいでもあるんですが)映画です.そんなに長くはないし,決して見て損はないと思います.

  • mam********

    4.0

    映画をどうやって面白くつくるのかの見本。

    DOGME 95(ドグマ95)というある種のNew Wave的スタイルはある意味、誰でも映画を撮ることが出来る、と言っているようなもの。だからと言って誰もが面白く撮れるかと言ったらそうとは限らない。そしてその記念すべきDOGME 95一作品目は、“このルールの下、ここまで映画をおもしろくできるのか”と第一弾としての責任をりっぱに果たしている映画だと思う。 特にカメラワーク、構図は秀逸。ストーリーは重いながらも、“間の悪いところを撮っちゃった”ホームビデオではなく、ちゃんと映画として成功しているのはそのお陰だと思う。編集もスムーズで、他の兄弟がその時何をしているのかを混乱させることなく繋げている。 映画制作に少しでも興味があるのなら見てみるといいと思う。

  • cat********

    5.0

    暗っ…

    見た当時高1だった私には強烈過ぎて、印象に残ってます。何も知らずに見たから、いい意味で楽しめたのかも。 TASCHENのBEST MOVIES OF THE 90'Sに載ってました。もしかして、すごい映画なんですかねぇ。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

カンヌ国際映画祭第51回

審査員賞

LA批評家協会賞第24回

外国映画賞

NY批評家協会賞第64回

外国映画賞

基本情報


タイトル
セレブレーション

原題
FESTEN/THE CELEBRATION

上映時間

製作国
デンマーク

製作年度

公開日
-

ジャンル