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ザ・ガーデン (1990)

THE GARDEN

監督
デレク・ジャーマン
  • みたいムービー 22
  • みたログ 51

3.30 / 評価:10件

心象風景

  • noh***** さん
  • 2009年4月18日 10時23分
  • 閲覧数 813
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

ティルダ・スウィントン。どっかで聞いた名前、どっかで見た顔って思ってたら、この前見たばかりのサムサッカーで印象的だった母親役。リハビリ施設で働く、難しい年頃の息子に戸惑う母親という、世俗的な役柄にもかかわらず、どこか神々しさ、知性の感じられる顔で、あとでビーチやナルニア国やオルランドのあの人と分かって、あ!と思ったばかりだったのに、デレク・ジャーマンの常連さんだったなんて。気づかなかった。

なんか、この映画を見始め、寺山 修司さんの映画見てるときの気分、って思ってたけど、ティルダ・スウィントンって、寺山 修司さんの映画に出てた高橋 ひとみさんに重なる。今は、お茶の間で簡単に見れるメジャーな女優さんだけど、デビューからしばらくは詩人のような監督のもとでずっといっしょにお仕事していた女優さんって共通項。そうだったのかー。ブロークンフラワーズも見直さなきゃ。

デレク・ジャーマンの庭が見れるんだろうと思って借りた。ほんとに彼が生活していた家と庭とのこと。でも、期待した感じの庭の映され方ではなかった。彼の庭を堪能したい方は、書籍で探した方がいい。フィルムに詳しくないのでよく分からないけど、新しいフィルムの使い方をしていて、現像が本国イギリスではできずわざわざドイツまで行ったそうだけど、よかったのか悪かったのか、映像はざらついていて決して美しくはない。風景は美しい。寄せる波。黄昏色にたれこめる、典型的なイギリスの空の雲。

景色。デレク・ジャーマンの中のキリストのイメージ。ホモセクシャル。

映画というよりも、イメージクリップといった感じ。ジミー・ソマーヴィルやモリッシーのレコードを聞いている時の感じ、と思ったら、スミスやペットショップのビデオは彼が手がけていたとのことで合点がいった。

デレク・ジャーマンの心象風景。ストリング。台詞、物語らしきものは見当たらない。詩を読むようにすすんでいく。デレク・ジャーマンに興味のない人が見れば、意味不明な退屈映像がひたすら続くことになるだろう。

特典映像が興味深かった。音楽担当の人のコメントで納得、音を聞いていて坂本 龍一さんを思い浮かべたのだけど、ブライアン・イーノの名前を挙げていた。あと、解説で、あの白いマントの人がキリストで、赤いきらきらドレスの女装の人がマグダラのマリアで、革の人がユダだと分かった。そっか。デレク・ジャーマンは、日本人のインタビュアーに、キリストですって字幕をつけようかと思ったけど、日本人でも見りゃキリストだと分かるだろうってソファで笑ってて、えー、分からなかったよ、と突っ込んでしまった。キリストは分かっても、マグダラのマリアは言われなきゃ、分からないでしょ。他にも、特典映像でふむふむと思うことは色々あった。

あの風景、3年もかけて撮ったのね。でも、ジャーマンさん、日本での評価、散々なようですよ(笑)。って、もう、この世にはいないんだけど。今日、母のお兄ちゃんが天国に行った。天国はたぶん国境なさそうだから、ジャーマンさんに会ってるかも。ううとうとうめ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ロマンチック
  • 切ない
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