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5.0点
シンクロと反復と差異。 画面と音の双方に、シーン毎に基調となる通奏低音があり、それがディレイされカットバックされオーバーダブされコラージュされる。つがいである「2」や三位一体である「3」よりも複雑なカオスが隠されて(?)いる。(隠れてないか…) 流された血が石板に刻まれた文字を擬えるだろう。 雨水に濡れた書物から水とともに言葉は滴り、ページを捲る風とともに宙を舞い、だが「対象物をそっくり言い表せない」「言葉の弱さ」は糸に絡め取られ、いつか燃え尽き灰となって散るのだろう。
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