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酒とバラの日々

酒とバラの日々

DAYS OF WINE AND ROSES

117

kak********

4.0

アカデミー賞歌曲賞に輝く主題歌の意味は?

主題歌はあまりにも有名で、一度は耳にした事がある筈。 作曲は、映画音楽の巨匠ヘンリー・マンシーニで、スローテンポのバラードは多くの歌手や演奏家にカバーされ世界中で親しまれている。 作詞も、オードリー・ヘップバーン主演「ティファニーで朝食を」の挿入歌「ムーン・リバー」の作詞で知られるジョニー・マーサで、この頃は「シャレード」などヘンリー・マンシーニと組んだ曲が大ヒットしている。 物語は、宣伝会社の営業部で働く主人公が、あまり気が進まない接待役などをこなしながら、ある日得意先の秘書と出会い人生の転機を迎える様子が描かれて行く。主演は、「お熱いのがお好き」や「アパートの鍵貸します」が大ヒットしコメディ映画には欠かせない役者となったジャック・レモン。 しかし、本作品はそれら明るい映画とは真逆のシリアスな内容で、コメディだけではないジャック・レモンの真髄を見ることになる。相手役は、グレゴリー・ペック主演の「オーメン」で強烈な印象を与えたリー・レミック。本作品はサスペンス映画ではないものの、真に迫る演技は同様の効果があり恐いくらいである。 監督は、「ピンク・パンサー」シリーズを手掛けたブレイク・エドワーズ。前述の「ティファニーで朝食を」を始め、ダドリー・ムーア主演「テン」や、キム・ベイシンガー主演「ブラインド・デート」など、コミカルな中に人生の悲喜交々を詰め込んだような作品が多く、いつまでも心に残っている。 共演は、ヘンリー・フォンダ主演「十二人の怒れる男」で陪審員5番を演じたジャック・クラウマンや、「ジェニファー・ジョーンズ主演「聖処女」で神父役を演じたチャールズ・ビックフォードなど。しかし、ほぼ二人劇に近い。 ネタばれになるので詳しくは言えないが、”チョコレート”がこんな形で登場するとは思いもよらず、象徴的な題名「酒とバラの日々」へ繋がって行く。ジャンルは社会派ドラマとなるようだが、人生を楽しむためにも一度は見ておきたい映画で、その主題歌を聴く度にこの映画を思い出せば幸せになれると信じたい。

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