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緯度0大作戦

緯度0大作戦

LATITUDE ZERO

89

カーティス

2.0

せっかくのジョセフ・コットン来日も…

ゴジラシリーズのスタッフがアメリカのプロダクションと合作したSF映画。緯度0にある理想郷を巡り、善と悪の対決が展開されます。 特撮映画に海外の役者が出てくることはよくありますが、本作はそんじょそこらの作品とは一味違います。なんてったって主演が往年の名優ジョセフ・コットン!正義のヒーローという役どころのため癖のある演技は封印されてしまっていますが、やはり存在感がありました。 また、敵のボスを演じるシーザー・ロメロの好演も印象的。宝田明や中村哲といった東宝映画のお馴染みの面子も、安定感のある演技を披露していたと思います。 そんな好調なキャストに比べると、内容はいまひとつ。緯度0の説明を重視するあまりテンポが悪くなってしまった演出、コミックタッチの内容にあまり合っていない重厚なBGM、ゴジラシリーズのスタッフが作ったとは思えないくらい酷い着ぐるみや、奥行きを感じないミニチュア特撮…。監督・音楽・特撮はゴジラやモスラを手がけた本多、伊福部、円谷の黄金トリオですが、その割にはパッとしない出来。 とはいえ、冒頭の海底火山のシーンは文句抜きに素晴らしかったです。本物と見まがうような特撮と、それをフォローする手堅い演出が冴えていて、見ごたえがありました。 そんなわけで、日米合作の利点を活かしきれなかった、残念な作品でした。本作が本多、伊福部、円谷のトリオで手がけた最後の作品なのだそうですが、これが最後というのはちょっと寂しいですね…。

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