犬神の悪霊(たたり)
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(14件)

不気味14.9%恐怖12.8%絶望的10.6%悲しい8.5%不思議8.5%

  • mnk********

    3.0

    この作品へ向ける嘲りは、日本人への嘲笑。

    カルト作品と呼ばれてもが否定できない魅力がある。 邦画の本格オカルト映画と宣伝したが、東映らしい。 公開当時、中学生だったが劇場の前を通るたび、パクリ 映画だと思いポスターを眺めた記憶がある。 公開年は昭和52年。日本にはメジャーな映画会社が4社。 東宝の作風はどこか品位があり、松竹は人情、日活は ロマンポルノ。東映はヤンチャで劇画をそのまま映画に した様な印象。 特に女囚さそりや仁義なき戦い、トラック野郎シリーズ に新幹線大爆破と並べば、マンガを娯楽作に変換している だけにしか思えなかった。 そんな時代に製作された本作である。 脚本・監督の伊藤俊也さんはインテリで日本人にある特有 の心理描写を社会背景等に写す。 登場する日本人は愚かしい人々ばかりである。 そんな人間の行いは嘲笑の連続。 誰もが真面目で、皆が愚かしい行いしかしない。 けれども、その日本人らしさを、きっと伊藤監督は監督 なりに成熟した大人として表現したと思う。 ところが、やはり女囚さそりの監督なので、どこか劇画 タッチの演出なのである。 日本人の恨み体質、田舎の風習にある陰湿さ、公害影響 等など、真面目なテーマがどこかマンガなのである。 本当に怖いのは生きている人間という根本を笑い飛ば そうとする心意気、なのだろうか。 現代。 東宝の作風はやはり品位こそあるが(私も年を重ねたので) 『表面的で偽善派作品』を連ねる。 松竹も人情モノが多いが、昔ほどコテコテではない (軽やかといえば聞こえはいいが軽薄な人情とも見える)。 にっかつも時折セクシーな題材の娯楽作品で楽しませて くれる。 東映は清水崇監督が村シリーズを創り、本作を懐かしむ。 伊藤監督さんほど劇画タッチではないが、本作は引き 継がれている、様な気がする。

  • eig********

    2.0

    たしかに誰かに熱く語りたくなる「超・カルト作」であるけどね

    WOWOWの録画で視聴。長くDVDパッケージ化されなかった「幻のカルト作」であり、まずは放映してくれたことに感謝したい。 なんでも角川の『犬神家の一族』の大ヒットと、松竹の『八つ墓村』の宣伝露出に嫉妬した東映の岡田茂が「うちでもホラーやるぞ」と号令を発して、『女囚さそり』の伊藤俊也に撮らせたらしい。それでこのタイトルってのは、いかにも志が低くて70年代的だよね。 70年代のジャパニーズ・ホラーといえば、東宝の『“血を吸う”シリーズ』がまず思い浮かぶが、あちらはハマープロ映画の影響下で撮られた作品で、テイスト自体は60年代的。その意味で、70年前半の『エクソシスト』『オーメン』に代表されるオカルト映画ブームの直接的リアクションとして撮られた本作は、まさに現代のジャパニーズ・ホラーの嚆矢ともいえる。 とはいえ。 まあ、観りゃわかるけど、ろくなもんじゃない(笑)。 適当につくってるときの石井輝男とか鈴木則文とかとおんなじで、とにかく話が首尾一貫しない、カット間の統一がとられていない。ろくに説明もないまま明後日の方向に進んでいく物語。あとは唐突なお色気シーンと、思いつきのようなショックシーンの連続で、なんだか悪い夢でも見ているようだ。 それが「悪夢的な映画」を意図した結果というよりは、「その場のノリと間違った状況判断」の結果として形作られているのが辛いところで、これでカンフー映画やソフトポルノみたいなどうでもいい話なら別に構わないのだが、あたら被差別問題とか公害問題とか扱っているぶん、もう少しちゃんと仕事しようよって気にはどうしてもなる。 観ていてどうもしっくりこない一番の理由は、「なんでこんなことになってるのか」の原因、取り憑いている霊の正体がどんどん入れ替わって行っていることにあるのではないか。 冒頭、山でウラン鉱脈を発見した三人の若者が、誤って祠を破壊し犬をひき殺してしまう。三人の若者のうち二人が、半年後非業の死を遂げるが、ここには原因と結果が一応のところ明快にある。 だが、残る一人の奥さんには、どうやら犬神統(すじ)の家の娘の「生霊」がついているらしい(あるいは、親友の好きな男を奪った罪悪感に苛まれた奥さんの深層心理が「生霊」を生み出している可能性もある)。ここの切り替えがまず、あまり合点がいかない。 その後、村で引き起こされる厄災の数々は、本来的には「人災」であり、たとえ「たたり」の要素があったとしても、そこに超常的な要因はない。 で、ここはオカルト抜きで、企業の闇や、村八分と差別、因習的な習俗の恐怖といった「人の恐ろしさ」にテーマをシフトするのかと思いきや、話はまたオカルトにぐっと振れる。 室田日出男が「儀式」を行ってから引き起こされるのは、明らかに「犬神のたたり」なのだが、これも、いつの間にか「死んだ奥さんの亡霊」が引き起こしているような話になっていて、結局「犬神」と称されている物の正体については焦点を結ばないままだ。 悪意の所在があやふやで、誰が何をたたっているのかよくわからないまま、座敷牢の青年とか、仮面の暴走族とか、本筋とはずれた余分な要素まではいってくるうえ、すべての要素がこれといった解決を見ぬまま、ラストの『溶解人間』ショーへとなし崩しにつながるので、観終わった後、狐につままれたような気にならざるをえない。 ノリとしては、『エクソシスト』をメインの本歌としつつ、横溝原作映画へも目配せしながら、『オーメン』(出だしの二人や鉱夫の死にざま)や『キャリー』(ラスト)の要素も混ぜて、70年代東映娯楽映画のテキトーさといかがわしさで雑駁にまとめあげた、チープなバッタモンといった感じ。 総じて売りとなるホラーシーンも、今の感覚からするとあまり怖くないどころか、概ね滑稽である。 あと、主人公の大和田伸也が何を考えて久賀村に残ってうろちょろしつづけたあげく、女を乗り換えてるのかよくわからないので、共感・同情するのが難しいのも辛いところ。もう少し婚家や犬神統の家の日常や背景を描けていれば、格段に深みのある映画になったろうと思うと、返す返すももったいない。 ただ、個別のショットや絵柄には、得体の知れないインパクトのあるものも多々あって、その衝撃度と「嫌な気分にさせる度」の強さが、観る者の心に強烈なトラウマを植え付け、誰かに「つい話をしたくなる」映画に仕上がっているのも、また否定しがたい事実だ。 完成度の低さと、脈絡のなさと、個別のシーンの妙なえげつなさが相まって、結果的に忘れがたい映画となっているのだ(とくに幼い時に観た人にとってはそうだろう)。似た印象の映画でいうと、ジャッキー・チェンの出ていた『ドラゴン特攻隊』みたいな感じ。やはり、珍奇な「カルト作」であることは間違いない。 最高級にインパクトが強いのは、奥さんに取り憑いた犬神(?)を祓うべく地元で行われるエクソシズムの儀式。土俗的な村落の因習と妄執が狂気と宗教的法悦を生み出す瞬間があやまたずとらえらえていて、じつにすばらしい。とくに祈祷師役の三重街恒二の数珠アクションが真に迫っていて圧巻だ。赤飯でおむすびころころのマヌケさ、いかがわしさ、エロティシズムもこたえられない。なんか雨がっぱ少女群あたりが描きそうな話だよなあ……(笑)(みんな知らないかw) 室田日出男による犬殺しの呪詛のシーンも、その前の一家皆殺しの衝撃も含めて、猛烈に嫌な気持ちにさせてくれる(どこからどう見ても実際に犬を殺してる様子はないけど、現代の感覚からすると犬を生き埋めにしてるだけでまあ怒られるよねw)。その他、お面集団の土俗的な恐怖(5人だけで村で暴走族やってるダッサい田舎の馬鹿な若衆が、お面を装着することで「村の意志」の執行者としてのペルソナを手に入れる。これぞ土着儀式の根幹)や、忌み家の周囲に吊るされた藁細工の人形(ひとがた)の呪術的美観、土蔵で宙吊りにされる小山明子のいかしたアングル、悪霊化した少女のとんぼ返りと赤襦袢からこぼれる脚(直前の二人羽織のけむくじゃらの脚ではなくて、そのあとの生脚)など、忘れがたいシーンはたくさんある(てか、伊藤俊也って、貧乳および少女へのフェティシズムに関しては、かなりモノホンの凄みがあるよね(笑))。 観終わって「ひどい映画だったよ」と思いつつ、その後電話で話した友人に、つい熱く語ってしまった。そういった魔力が、たしかにこの映画にはあると思う。

  • ked********

    1.0

    信じられんほどのレベルの低さ!

    WOWOWを録画しての鑑賞。前年の1976年に犬神家の一族が大ヒットしており邦題からしてその作品を意識しているのは明らか。しかし雲泥の差がある。ホラーとの作品説明があるが全く怖くない、むしろ滑稽ですらある。犬神の悪霊と言いながら祠はあるものの村に伝わる伝説とか悪習慣とかの説明もなく何の悪霊なのかがわからない。しかも主役の大和田伸也の演技が最悪。大袈裟過ぎて恐怖感が全く伝わってこない。この年は悪魔の手毬唄が公開されているが足元にも及ばない。監督、脚本の差なのだろう。1973年にはエクソシストが公開され洋画は空前のオカルト映画ブームが起こっている。正直あまりのお粗末さに啞然としてしまった。邦画には四谷怪談とか牡丹灯籠といった素晴らしい作品があるがそうした邦画の伝統的怖さも粉微塵にした作品だ。エクソシスト、犬神家の一族、悪魔の手毬唄はリアルタイムで見たが本作品については知らなかった。そういう意味ではWOWOWに感謝したい。

  • ang********

    1.0

    ネタバレえ、何故この映画が評価平均が★3.63も・・

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • あき

    3.0

    ビックリしたわ…

    色々詰め込みすぎ。村八分に犬神憑きの家系、資源開発に工業汚染、幼なじみの恋のさやあて、トドメに座敷牢の怪人と憑き物少女との対決。ツッコミが間に合わないほどの展開の速さと俳優陣の迫力。いや〜ビックリしました。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
犬神の悪霊(たたり)

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-

ジャンル