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ゲンと不動明王 (1961)

監督
稲垣浩
  • みたいムービー 2
  • みたログ 16

3.90 / 評価:10件

幻想と現実が入り交じっていたあの頃….

  • bakeneko さん
  • 2010年8月5日 20時40分
  • 閲覧数 702
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

小川未明文学奨励賞を受けた宮口しづゑの児童小説を日本映画の最高のスタッフが映像化した、“子供の世界を生き々と描いたドラマ”の傑作であります。

監督―稲垣浩
脚色―井手俊郎&松山善三
撮影―山田一夫
特撮監督―円谷英二
音楽―団伊玖磨
出演:三船敏郎、千秋実、乙羽信子、笠智衆、高橋とよ、千石規子、浜美枝、夏木陽介、東郷晴子、菅井きん、小杉義男、稲葉義男、土屋嘉男、谷晃、飯田蝶子、左卜全…という当時の東宝を中心とした最高の映画人が集まって創った“児童文学映画”で、一流の仕事の凄さを魅せてくれます。
宮口しづゑの“ゲンとイズミ”の三部作の第一作の丹念な映画化作品で、子供を自然体で描くことが上手い稲垣浩の演出は、子供の心の動きをしっかりとスクリーンに刻んで、観客を懐かしい子供時代に誘ってくれます。一方で、大人達の心理把握についてはあくまで現実的でドライで辛辣に描いて、この物語を“単なる子供向け”に終わらせない現実感を付加しています。
役者達も揃って見事に村人に成りきっていて、老若男女の群像をユーモラスかつ的確に演じていますし、特に父親や新しく来た母親の打算的な部分が上手く描かれています。そして絶品なのが、不動明王に成りきっている三船敏郎と、これまた物語のもう一人の主役“イズミ”を天真爛漫に可愛らしく演じる坂部尚子であります(必見!)。

想像と現実の入り交じった世界に住んでいて、
世界がまだ曖昧模糊としていて、
一日が長く、喜怒哀楽が大きな波と成っていた
ー子供の世界にもう一度戻ることの出来る作品で、微笑ましい農村の群像喜劇&少年の成長物語でもある傑作であります。更に、本作は子供の読書感想文の課題図書でもありますので、お子様は宿題の題材として楽しみつつ鑑賞してはいかがでしょうか?

ねたばれ?
1、 本作の構成や展開は、ある名作ジブリアニメを連想させるところがあります。
2、 何故“日本一”だと…。

詳細評価

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