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ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 (1966)

GODZILLA VS THE SEA MONSTER

監督
福田純
  • みたいムービー 2
  • みたログ 266

3.08 / 評価:88件

ゴジラに愛嬌が感じられるようになった

  • yuki さん
  • 2019年5月28日 7時29分
  • 閲覧数 176
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

本多猪四郎から福田純へ、伊福部昭から佐藤優へ、大きくスタッフを交代した新生ゴジラ。

私は正直なところ本多より福田の演出のほうが好みだ。キャラクター全員がひとつの画面に収まっているので会話をしてもスムーズだ。本多は余計なカットが多いと思う。一方で明確に重厚感は欠けてしまっている。

特撮監督は変わらず円谷英二だが、意外とエビラの描き方が良くできている。(実際は特技補佐の有川貞昌が円谷に代わって特撮演出のほとんどを務めたそうです)ぬっとハサミが海から飛び出してくる映像はショッキングだし、ゴジラとの水中の死闘もいい。あと人間と怪獣が一画面に収まるカットも増えたと思います。
今でこそゴジラと海は不可分だけど、海の中に巨大な生物がいるという不気味さは、本作が一足先に明示したと思う。もっと出演してもよかったと思うんだけどなー。

本多が三大怪獣・怪獣大戦争と、プロレス路線へと舵を切ったのに対して、南海の大決闘はローアングルからゴジラを見上げる構図が多く、初期のような人間の目線から捉えた怪獣像で好感を持てた。プロレスに近づくにつれ、カメラが怪獣目線になる傾向はあると思う。

この映画はもともと没になった東宝版キングコングの企画が元になってるらしく、そのせいかゴジラは美女に甘い。ゴジラの目覚めは落雷によって成されるのだけれど、この部分はフランケンシュタインっぽい。主人公の一人はゴジラを見つけて「生きてるぜ!」(It‘ Alive !)って叫ぶしね。ちょうど本作の前年に東宝版フランケンシュタインが公開されたばっかなので、関係なくもないのでは?

終盤は島の爆破サスペンスとゴジラ&エビラの対決がリンクしていないし、モスラが助けに来るのも明白なので緊張感に欠けるものになってしまってたと思う。

この映画の良い点は明確にゴジラを善玉として扱ったことだろう。いままでも、仕方なくゴジラを人間が利用する作品はあったけれど、”寝た子”を起こして味方につけよう、とまで積極的な作品はなかった。
「やっかいだけど、本当は悪いやつじゃない」というのをちゃんと明言させたことで、シリーズにおけるゴジラ像が変わったと思う。

ゴジラ演じる中島春夫もかなり軽妙に演技している。いままではあんな足の持ち上げ方はしなかったと思う。が、それによってかなり愛嬌あるキャラクターになった。畏怖ではなく、みなから愛される新ゴジラを作り上げたという点においてやはり重要な作品だと思った。

でもこのゴジラはクビ長すぎ。

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