ここから本文です

ゴジラVSキングギドラ (1991)

GODZILLA VS. KING GHIDRAH

監督
大森一樹
  • みたいムービー 13
  • みたログ 646

3.41 / 評価:232件

本家だけには絶対勝てない!

  • chi******** さん
  • 2016年12月29日 8時41分
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

ここにきてようやく、ゴジラとキングギドラの一対一の対決です。素直に嬉しいです。
今回のキングギドラは鳴き声こそ昭和と違ったものの、かっこよさは健在です。また、超ドラゴン怪獣という二つ名のキングギドラです。今回はゴジラと同じ、核によって生まれた存在です。そんなギドラが原爆ドームとともに映るシーンは皮肉な感じですね。

メカキングギドラとのバトルはほとんどが放射熱線とレーザー引力光線の打ち合いでやや単調でしたがが、北海道でのゴジラvsキングギドラはすごい好きです。ギドラの首を武器にしてゴジラを締め付けるというアイデアは、昭和の古いキャラを使いながらも、新しいことに挑戦する、スタッフの熱意が伝わってきます。そのあとのゴジラの体内放射からのスパイラル熱線です。体内放射は前作でも使いました。技のバリエーションが増えたこともゴジラのかっこよさを増幅させる要素だと思います。造形も、胸が厚くなったりして、全体的に重量感があるので好きです。



この作品は、怪獣、SF、戦争をひとつに詰め込んだ作品です。それゆえ、ドラマの中も様々な要素がミックスしたものとなってます。
ということなのでドラマが見せ場見せ場の連続で見飽きることはないかなと思います。

ただ、時間を扱ったことで矛盾だらけになってしまったことや当時の流行したネタ、そして洋画ターミネーターのオマージュなどの要素を取り入れたのは良くなかったです。
ターミネーターのオマージュは特に残念です。このオマージュは、ゴジラ作品ならではの現代風刺とはまた別な感じがしますよね。アンドロイドM11は当時ターミネーター2がヒットしていることもあり、笑いを狙ってやったんでしょうが、これは、かえって洋画との差を露呈してしまうのにとどまらず、ゴジラ作品という独創性も損なわれてしまうのです。
水爆実験で生まれたという過去を持った唯一無二の怪獣でありながら、子供も楽しめる娯楽作品にもなれる、その多様性がゴジラ映画の良さであったのに、これでは単なる洋画のオマージュ映画になりかねません。そういう点では、安易な真似は墓穴を掘り、ゴジラの良さを追求する大切さに気づかされる、重要な作品と言えるでしょう。



しかし、ゴジラ誕生を取り入れたこと、ゴジラザウルスに救われた(と思い込む)ゆえ、ゴジラに過剰に思入れがある土屋嘉男さん演じる帝洋グループ社長 新堂靖明とゴジラザウルスを巡るストーリーはなかなか面白かったです。先述のとおり、助けられたと思うゆえ、ゴジラを救世主と思い込み再度誕生させるも、キングギドラを倒したものの人類の脅威でしかないことを認識させられ、やがては自らもゴジラに葬られる、皮肉なストーリーであり、ゴジラの脅威を物語るものでした。


というように、矛盾点、興ざめなオマージュなどありますが、それを吹っ飛ばすような、忘れさせてくれるようなゴジラとキングギドラ、
ドラマ、ゴジラ誕生に迫るという試み、そして伊福部音楽があります。

ですので、上記の残念な点さえ割り切ってしまえば十分に楽しめると思います。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ファンタジー
  • パニック
  • 絶望的
  • 切ない
  • かっこいい
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ