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里見八犬伝 (1983)

監督
深作欣二
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3.99 / 評価:444件

ヒーローを描くことの難しさ

  • sun***** さん
  • 2018年10月1日 20時24分
  • 閲覧数 1104
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    • 総合評価
    • ★★★★★

深作欣二監督がアンチヒーローや ろくでなしを描くと、とてつもない傑作が生まれる。「仁義なき戦い 広島死闘篇」(1973)で北大路欣也が演じた山中正治、「仁義の墓場」(1975)で渡哲也が演じた石川力夫など、深作監督が描く主人公はスクリーンで生々しく息づく。
一方で、「宇宙からのメッセージ」(1978)や「復活の日」(1978)など、深作監督がヒーローを描くと、これが同じ才能の手によるものなのかと疑いたくなるほどの作品に仕上がる。

結局、深作監督は最後までヒーローに興味を持つことができなかったのではないだろうか。そう考えると「里見八犬伝」(1983)を深作監督で、という組み合わせは難しい。この作品は、その考えを再認識させられる仕上がりとなっている。

しかし、作品の質と興行は別物であることはいつの時代も変わらない。
原作の「南総里見八犬伝」(1814~1842)は98巻106冊の大長編伝奇小説であるが、人形劇「新八犬伝」としてNHKで放映(1973~1975、全464話)され、薬師丸ファンの世代には、なじみのある話であった。そして薬師丸ブームにのって映画は大ヒットとなった。

本作ラストの乗馬シーンには薬師丸ひろ子の気持ちを感じ取れたものの、相米慎二監督の「翔んだカップル」(1980)や「セーラー服と機関銃」(1981) で役者としての凄みを光らせた薬師丸は、この作品ではアイドル女優の枠組みから抜け出せなかった。

深作映画としても、薬師丸映画としても、語られることの少ない、語られることが避けられているような作品となってしまった。

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