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士魂魔道 大龍巻 (1964)

監督
稲垣浩
  • みたいムービー 2
  • みたログ 12

2.80 / 評価:5件

善も悪も、敵も味方も。

  • movie oyaji さん
  • 2007年5月7日 21時08分
  • 閲覧数 308
  • 役立ち度 19
    • 総合評価
    • ★★★★★

ちょっと~皆の衆!この『大龍巻』というタイトルを見てくださいよ!
何とインパクトのあるタイトルでしょう♪
一目で気に入って手に取りパッケージを見ると、髭をたくわえた世界の三船が、ギロリと目を見開いて「観なさい!」と・・・・・。
和製『ツイスター』のような、どんな大龍巻シーンを観せてくれるのかと。
しかも時代劇だぁ~! 興味津々だぁ~!

時は大阪夏の陣、最期の日。難攻不落を誇った大阪城の墜ちる時、三人の武士の生き様から始まる。
奥野久之助(夏木陽介)は「俺は逃げる」。草薙修理(佐藤允)は「俺は戦いに打って出る」。
深見重兵衛(市川染五郎)は「俺は両方いやだ、切腹だ!」墜ちてゆく城内でのこの武士どもの言いぐさが、もの凄い。
そして戦の中、ひょんな事から落城した豊臣家の若君を徳川の追っ手から守り逃げることになった若き侍、重兵衛を演じる市川染五郎(現、松本幸四郎)が、切れのある演技でとても格好がいいんですよ♪ 松たか子のお父さんですよ、皆さん!
そして一緒に若君を連れて逃げる小里(星由里子)が、可愛く素敵な姫様役を演じてるんです。そして、豊臣側の残党の中の、志し半ばで朽ちおれた失意の侍、修理は、辻斬りにと成り下がり、夜鷹(よたか)に堕ちた姫、菊里役には(久我美子)。重兵衛を父の敵として付きまとう伊賀のくノ一(忍者)には(水野久美)。それから、神出鬼没の謎の虚無僧(こむそう)には(三船敏郎)が。小里が逃げ込む尼寺には草笛光子らが。
このように、そうそうたる顔ぶれが繰り広げる娯楽時代劇巨編なのだが・・・・・

冒頭の大阪城陥落シーンのセットの出来栄えの見事さといい、主人公を取り囲む様々な展開も、個々のエピソードを見ても良く仕上がっていましてお話も面白い。そこに三船の存在感あふれる登場も作品に重みを加えているのだが・・・・・
陰謀あり、争奪ありと、お話の道筋を幾重にも広げすぎちゃって終盤いささかまとまりがなくなってきてしまう。観ているこちらも「おいおいっ」みたいに感じ始めたときに、この監督はやってくれちゃいましたよ!
良い者、悪い者が入り乱れ、お話に収拾がつかなくなったとみたら、一軒の農家に善玉、悪玉を総て集結させて・・・・・ジャン、ジャジャ~ン!
「待ってました!」の掛け声と共に風が強まり、空はにわかにかき曇り、やって来ました『大龍巻』と、くらぁ~♪ ごう、ごう、びゅう、びゅう~!!
このもの凄い大龍巻シーンを見せられた後に・・・・・静寂がもどると、三船敏郎演じる、明石掃部(あかしかもん)がさらりと言ってのける、「龍巻は善も悪も、敵も味方も、け散らしていきおった」と。あれだけこんがらがったお話を見事に終わらせてしまうのであった。ちゃんちゃん。(笑)

この作品の特撮監督は円谷英二監督です!大迫力の龍巻を作り上げています。人はもちろんのこと大木も飛び交えば、馬も吹っ飛びます。決して張りぼてではない家屋の飛ばされ方、藁葺き屋根の持っていかれ方、あっぱれ!

最後に、この監督は戦国の世の戦の悲劇を描きたかったのかいな?それとも本当に『大龍巻』を撮りたかっただけなのだろうか・・・不思議だ。後は鑑賞された方に委ねることとしよう。

詳細評価

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