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大怪獣バラン (1958)

VARAN THE UNBELIEVABLE

監督
本多猪四郎
  • みたいムービー 2
  • みたログ 85

3.00 / 評価:39件

怪獣いじめ映画

  • oya***** さん
  • 2014年2月4日 2時46分
  • 閲覧数 858
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

東宝怪獣の中でも特にマイナーな怪獣と言われるバラン。多くの人は、バランの名前は知っていても怪獣総進撃の際に小さく映っただけのものしか見たことはないだろう。

その主役となる映画がこれである。
まず、特撮の出来栄えに関しては、さすが当時の東宝だけあってなかなかのものだといえる。
ノシノシと歩き回るバランは迫力があるし、自衛隊も大いに活躍する。
アラは確かに目に付くが、それはどんな特撮でも多かれ少なかれあるものなので、あまり細かく考えないほうがよい。

問題が、この作品は人間がどうしても悪役にしか見えないところなのである。
人間が加害者で、暴れる原因を作ったのではゴジラやラドンも同じであるが、ゴジラやラドンが街に大被害を与えて、人間側はやむなく攻撃しなければいけないのに対してバランはなにもしていない。
バランはただ、奥地の湖で静かに暮らしていただけなのに、人間側が一方的に敵視して攻撃を加えてしまう。確かにバランによって犠牲者は出ているが、それは人間が不用意にバランのテリトリーに入ったからであり、虎やライオンのそばに寄れば食われるのと同じ、当たり前のことなのである。
しかもバランは無理矢理追い出されるまでは、住処の湖から自分から出て行く気配は一切見せていない。つまりほっておけばバランは完全に無害な存在だったはずなのである。

その後の展開も、ゴジラのように飛び道具があるわけでも、ラドンのように空中戦能力があるわけでもないバランに対して自衛隊の一方的な攻撃がただひたすらに続く。端々でバランの脅威が強調されるが、もはや弱い者いじめをしているようにしか見えない。

ところどころで光るものはある映画であるが、やはり傑作はおろか佳作とも呼びがたいのが総評。

詳細評価

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配役
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音楽

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