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大魔神怒る (1966)

THE RETURN OF GIANT MAJIN

監督
三隅研次
  • みたいムービー 8
  • みたログ 220

3.51 / 評価:87件

特撮映画にかけた大映京都スタッフの意地

  • Kurosawapapa さん
  • 2013年9月25日 7時21分
  • 閲覧数 1356
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

1966年の4月に公開された前作「大魔神」の大ヒットにより、
すかさず続編が製作、同年8月に公開された2作目がこの「大魔神怒る」。

そして、3作目「大魔神逆襲」は同年12月に公開され、
大魔神シリーズは、なんと1年以内に3本という早技で生まれた名シリーズだった。


前作同様、時代劇の本場、大映京都撮影所で撮影された本作。
 “時代劇” と “特撮” を融合させた重厚な作品になっている。

前作を踏襲し、流れは類似。
戦国時代、平和な国が隣国の侵略に遭い、悪人に対し大魔神が天罰を下すというもの。



1作目でも、70分経過してから大魔神が登場したが、
本作(79分間)でも、およそ60分経過して、大魔神が登場。

怒りが頂点に達してから登場させるプロットだが、
今作では、悪人の悪役ぶりがいまひとつで、少々物足りなさも。

また、3つの諸国が入り乱れ、侍の立回りのシーンが多いが、
やはり、もっと見たいのは大魔神の勇姿。



今作で大魔神の石像は、湖の真ん中に浮かぶ小島に存在。
 “水の守護神” という設定になっている。

 “ 大自然 = 神 への畏怖の念 ” が根付く本シリーズは、
常に自然を活かした映像を作り出す。

今作では、 “水の神” ということもあり、
・敵の船が、激しい水柱とともに沈むシーン
・「十戒」と同様、湖が左右に割れるシーン など、
迫力の映像を作り出している。


大魔神の身長は4.5m。
二階の窓を開けると、巨大な大魔神の顔がこちらを睨みつけているようなリアルサイズ。

定番となった、やぐらの上にいる兵士を大魔神が睨みつける場面は、
何度見ても迫力の名シーン!
夢に出てきそうなほど。

今作では、大魔神を吹き飛ばそうと、爆薬も使用。

撮影の裏話で面白いのは、
突風で飛ぶ瓦を軽い素材にするため、煎餅の「八つ橋」を瓦の形に焼いて使ったそう。


・ブルーバック合成を利用した巨大感
・恐怖を煽る人目線のアングル
・火、風、土砂、水を使った重厚感溢れるセット
・大地を揺るがす音響

湖面で火の塊を走らせ、大魔神を水に同化させるなど、
円谷英二率いる東宝に負けじと、特撮映画にかけた、
大映京都スタッフの意地を感じさせる作品です☆
( 大魔神:No2/3 )

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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