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丹波哲郎の大霊界2 死んだらおどろいた!! (1990)

監督
服部光則
  • みたいムービー 6
  • みたログ 39

2.57 / 評価:14件

私の人生初映画館作品、地獄で食べた鬼ぎり

  • 三級映画技士 さん
  • 2010年1月25日 16時46分
  • 閲覧数 1036
  • 役立ち度 32
    • 総合評価
    • ★★★★★

確か、あれは私が5才だった頃。


三級父「おい!三級映画技士起きろ!!映画行くぞ!!」

三級5才「え!映画館いくの?やったー☆」


そう。私にとって生まれて始めての映画館。
いったい何を見に行くのだろう?

ドラエもん、東映アニメフェア、ディズニー?
わくわく♪

でも向かった映画館はおじさんばかり・・・何かが変だ。

看板にはどう観てもドラエもんには見えない眉間にシワのよったおっさんの絵が・・・。
てゆうかなんだこのおっさん?神様みたいな格好をしてるぞ??


三級5才「あれ?何か変な看板だよパパ。ドラエもんじゃないの??」

三級父「大霊界2に決まってるだろ!今から本当の死後の世界を見るんだぞ(マジ)」

三級5才「え~~~(絶)」



そう何を隠そう、私の初映画館体験は本作「大霊界2」なのです。
今考えると・・・幸先悪すぎです・・・(涙)


ただあの頃私はそうではありませんでした。

物事の分別のつかない頃の私にとって
「この映画はノンフィクション」という父の衝撃的な発言を疑う余地はなく、

これから観る映画は本当の死後の世界なんだ!
そう信じて疑わなかったのです。



今では絶対に出来ない映画体験だったように思います。


だって目の前で繰り広げられているのは本当の死後の世界。
次々に明かされる衝撃の事実!!

「え~!死んだら好きな年齢に自分を若返らせれるの~(驚)」

「死んだら先輩の浮遊霊の言う事は聞いといた方がいいのか~なるほど!」

「地獄には罪の深さで2種類の地獄があって、片方の地獄は超楽しそうだ。地獄も捨てたもんじゃない」



そして物語が最も罪深い人々が送られる地獄へ進むと、
信じがたい事実が私に突きつけられるのです!



丹波哲郎達が向かう地獄。

最強最悪の地獄。



パパ!ここ!!


この前家族旅行で行ったとこだよね?
この前旅行にいったとこって・・・地獄?

映像に映し出されたのはどこをどう見ても以前旅行で行った阿蘇山。

ダンプ松本が奴隷に鞭を打った場所で、
私は確かにおにぎりを食べたのでした。



それから16年・・・。


「霊界はすばらしいところ」


最後にこの言葉を残し
丹波哲郎が亡くなりました。

・某有名宗教団体で講演を行った際、講演を「南無阿弥陀仏」で締めくくり場内を騒然とさせた男。丹波
・現場でセリフを覚えていないのを問われ「仕事は家庭に持ち込まない主義だから」と逆切れした男。丹波
・仕事を取りすぎるという理由でマネージャーを解雇した男。丹波
(wikipedia参照)

残念ながら私はリアルタイムでは彼の勇姿(?)を知らないのですが、
調べてゆくと大変不思議なおじさんだったと言う事がうかがい知れます。

そして彼が出演する作品を含む日本の昔の娯楽作の多くにも同様の事が言えるような気がします。


ペキフーにしろ大霊界にしろ

「良くこんな企画を映画化しましたね!」

と叫ばずにはいられない作品が多く見受けられます。
でもそんな作品を大真面目に撮っているのだから驚かされてしまいます。


ただ、馬鹿げた、ぶっ飛んだ内容を大真面目に撮る。
その行為にこそ「おバカ映画」の面白さがあるように思います。



ただ現在の日本映画にはその「おバカカタルシス」はもうないように私は思います。


シネコンの誕生、テレビ局参入などにより日本映画のビジネスモデルが発展してゆく過程で、

「北京原人を運動会に出場させるテーマで20億円を投じる」
「俺が体験した死後の世界を描く。三部作だ!」

そういった企画は淘汰されるようになり

現代の日本の娯楽作は漫画原作、ドラマの映画化以外に興味を抱かせてはくれないのか!
とつっこみたくなるような淡白な映画ばかりになっているように感じます。


おバカ映画技士にとっては大変残念な事態です。


一方その反動で、
「日本以外全部沈没」の河崎実や「ロボゲイシャ」の井口昇などは意図的にオバカ映画を製作していますが、
あくまでもこれらの作り手は確信犯であって観客を笑わせる映画である事には変わりはないのです。


「観客を笑わせる映画」が観たいんじゃない
「観客に笑われる映画」が観たいんだ!


水野監督の「シベリア超特急」があれだけカルト的な人気があるのも
今となっては貴重になった観客に笑われる映画を
水野晴男が自費で大真面目に撮ったというトコロに魅力があるからだと思います。

だから私的に☆1つでも何故か好きになってしまうのです。(ペキフーもね♪)


しかも本作「大霊界」はラストの、天上界での怪しすぎるシーン、納得の赤ちゃんエンディングw等、
映画としても中々楽しめる上で、しっかりとおバカカタルシスも加味しているのでポイントは高いですw

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