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転校生 (1982)

監督
大林宣彦
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4.21 / 評価:303件

尾道が名脇役として輝く映画

  • @tkitamoto さん
  • 2020年4月26日 16時54分
  • 閲覧数 206
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    • 総合評価
    • ★★★★★

2020年春、大林宣彦監督が亡くなった。
1970年生まれのワタシにとって、映画の魅力を原体験として感じさせてくれたのが、大林監督だと言ってもよい。
10代のワタシは北関東の田舎に居住しており、直近の映画館に行くのもバスで30分以上かけなければならず、当時は残念ながら映画館で監督の映画を見たことはほぼないはずだ。
だが、なぜだろうか、監督の映画はたとえTVで見たとしても映画的体験として記憶されている。
「尾道三部作」の一作目として名高いこの「転校生」であるが、他の二作に比較すればれば冷遇されている。
それは他の二作が一種のアイドル映画的な意味合いがあるもののこの映画はそういう側面はないと思われるからだ。
また、近年はDVD発売もないようだ。

監督の訃報に際し、ここであらためて作品を見直そうという時、未見のものもあるものの10代のときに見た「転校生」の記憶が薄らいでいることが気になった。
10代に見てからその後見ていないはずだ。
とはいえ、DVDを借りることはできず、動画配信にも存在しない。
半ばあきらめていたとき、一昨年CS「日本映画専門チャンネル」で放送されていたものの録画がHD内に保存されていた。
ということで、再見が可能になった。

この映画は、話としては至って単純で「男と女」が入れ替わるという小学生でも思いつくストーリーだ。
年少時に見たときには、ある種同年代の出来事として、リアルに感じたものだ。
だが、この映画の中で、印象的なのは、尾道のさまざまな場所が登場する点にある。
最初と最後はモノクロームで展開するが、やはり小津映画に登場するような寺などの風景が登場する。
途中では商店街や高台から海を眺めた景色も映る。
「尾道三部作」と言われるが、三作品の中で(もしかすると大林作品の中で)、一番多く尾道の風景が登場する。
もちろん時代がかなり経過し、昭和感が余計にノスタルジーを感じさせもする。
この映画では大林監督は尾道の風景をできるだけ盛り込みたいという意図があったのではなかろうか?

小林聡美と尾美としのりの演技がすばらしいのはいうまでもない。
これほど自然に大胆に演じきっているのは、2020年に見ても変なあざとさも見当たらずとても新鮮な輝きを放っている。

重ねていうと、この映画の名脇役は尾道の風景なのであって、映画としての大きな魅力を与えている。

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