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転校生 (1982)

監督
大林宣彦
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4.22 / 評価:308件

邦画史に刻まれた小林聡美

  • さいたまノフ さん
  • 2020年5月12日 22時51分
  • 閲覧数 366
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

大林宣彦監督に追悼の意を込めて(その2)

偶然が生んだ名作、そんな表現がぴったりの作品だと思う。
当時の尾道の風景、大林監督の演出、2人の新人俳優の青春の1ページ、
そういったものうまく合わさった瞬間が真空パックされた映画だ。

自分が小学校3年生くらいに公開され、リアルタイムで観ることはできず、
おそらく通してしっかり観たのは初めてかもしれない。
序盤から尾道の迷路のような路地、自分が子供の頃に見ていた町の風景、
黒電話、茶の間、商店、公衆電話に心が持ってかれた。
今はどこまで変わらぬ風景があるのか、故郷でもないのに郷愁の想いを感じた。
当時、地元の人達が何であんなに民家や路地ばっかり映すんだ?との問いに対し、大林監督は「尾道のしわを撮っているんだ」と答えたそうです。

そして驚くべきは、17歳の小林聡美、尾美としのり。この2人のチャレンジが相当すごかったと思う。初々しい演技だった序盤、早くも2人が入れ替わり、お互いをかなり長い時間演じたことで観る側の感情移入が増していった。終盤、あれだけ元気だった2人が家出をし、切ない船旅をするシーンが素晴らしかった。それ故体が元に戻った後の芝居は感動が増した。

今現在も独特の雰囲気を放つ名優小林聡美だが、映画デビューがここまでの難役だったことが、運命的な感じがする。濡れ場ではない状況で胸を見せるシーンを難なくやっていたように見えたが、やはり演じる女子にとっては大きな問題だったようだ。以下、ウィキ情報です。
小林は面接で4本の指を立て「これだけなんですね」と半分泣き出しそうな顔で言った。裸にならなくてはいけない場面が計4回あった。
大林は数えておらず、咄嗟には何を言ってるのか分からなかった。この内に秘めた恥じらいこそ、新人だった小林が大役を射止めた理由だった。

自分が知る限り、この映画はなかなかテレビの放送がなかったと思うが、公開翌年1983年、日本テレビの「金曜ロードショー」で全国放送され、視聴25.2%、その後4年連続で放映され高視聴率を挙げたとの情報もあった。ゴールデンタイムでこの映画をオンエア、当時だからできたのか。
当時はよくあった子供に酒を飲ますシーン、立ち小便シーンは観ることはなくなったし、ホモやアベックいう言葉はもう聞くことはない。
2人が着ていた洋服も、今の子たちがおしゃれに着こなしているものだったので不思議だった(笑)
懐かしいところでは、志穂美悦子がとてもきれいで、樹木希林が若い!自分が知っている名優を懐かしむのもいいものだ。
採点:4.2

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