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透明人間 (1954)

THE INVISIBLE MAN

監督
小田基義
  • みたいムービー 4
  • みたログ 39

3.32 / 評価:19件

日本の特撮が世界一だった時代。

  • pin******** さん
  • 2010年1月21日 21時34分
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

日本の特撮映画が、確かに世界一だった時代がある、と言うことを感じさせてくれる佳作です。

透明人間を描いた作品は、多かれ少なかれ姿が見えなくなった人間の悲しさを描いています。

透明人間という存在は、SF的でありながら、また随分とシンボリックな表現でもあります。

誰からも見えない、つまり誰からも認められない存在。

結局、「いなかった」ものとして扱われることの悲しさ。

なにやら、学校の中のいじめとも似ています。

この作品もそうした意味ではおなじみの透明人間の描き方ではあります。

冒頭は透明人間の自殺から旧日本軍の透明人間部隊の存在が明らかになるというショッキングな出だしですが、登場する透明人間は市井での生活を静かに送ろうとする平凡な人物。

透明人間であることを隠すための仕事に、ピエロのサンドイッチマンという姿を使うという発想もいかにも日本的なものを感じさせます。

透明人間という物理的に見えないものを、社会的にも、心理的にも見えないものとしようとする涙ぐましい努力が、いかにも日本の庶民ではありませんか。

盲目の少女との関係は、名作『フランケンシュタイン』の盲目の老人とのエピソードよりも、心温まるものがあります。

ギャング団や美貌の歌手などという、いかにも娯楽映画的な道具立ても効果的ですし、この歌手の歌う歌はなかなかの名曲だと思います。

これほどの名曲が世に知られていないのはもったいないのではないでしょうか。

そして、なんといっても特撮の素晴らしさ。

もちろん、現代のSFXの技術からしたら、子供だましのようなものではありまそうが、その扱い方が実に効果的なのです。

特にギャング団を追って疾走するスクーターのシーンは必見。

自動車でなく、あえてスクーターを使って追跡劇を演出したところに、この映画の真骨頂があります。

特撮に対する自信にあふれたシーンと言えるのではないでしょうか。

詳細評価

物語
配役
演出
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音楽

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