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日本誕生 (1959)

THE THREE TREASURES

監督
稲垣浩
  • みたいムービー 14
  • みたログ 82

3.60 / 評価:35件

反体制の神話

  • iBoat_studio さん
  • 2021年7月3日 18時04分
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

ヤマトタケルの生涯を中心に、岩戸伝説や、スサノオのヤマタノオロチ退治などの逸話が挿入された内容。

子供の頃は初詣にすら行ったことがなく、神道についての知識はゼロだったのが、ここ数年、お参りに行くようになり、日本神話にも興味を持って、アマテラスやスサノオの話はだいたい頭に入っていた。
ヤマトタケルは父の命で諸国に討伐に行った、ということは知っていたが、どのような最期になるのかはうろ覚えだったため、その知識の浅さゆえにかえって楽しめた。

そこで気になったのは、この物語が反体制をテーマとしているという面である。つまり、タケルは自身の強さと父への誠実さゆえに裏切られて死に絶え、天皇家には弱くて卑怯な性質を持った弟がその血を残して、今に至っている、ということの何よりの証拠になってしまっているのだ。
古事記と日本書紀は、大和朝廷がつくらせたものではなかったのか?

wikiで調べてみると、タケルが父から愛されていない、自分は死んだほうが良いと思われているのだ、と嘆く場面は、古事記の方にだけ書かれている内容で、日本書紀では父子の軋轢については描かれていないようだ。
そういうことを研究している学者さんは当然、たくさんいらっしゃるんだろうが、古事記と日本書紀には、つくった人の思惑の違い、思想の差異がかなりあるのではないだろうか。

右翼の偉い先生が、「小学校で古事記の内容をしっかり教えるべきだ」と主張しているのを聞いたことがあったが、もともと古事記に込められた反権力、反天皇家の思想についてはどう考えているのだろう。

また本作は、50年代につくられた作品だけに、反戦、平和への願いという制作者の思いも十分に感じ取れる。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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