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日本誕生

日本誕生

THE THREE TREASURES

182

ハタケ(B君(永遠の能條推し))

4.0

ネタバレ東宝特撮映画コレクションより

東宝特撮映画コレクションを買わなかった人の為に、解説&みどころより。 東宝映画1000本製作記念として1959(昭和34)年に公開された特撮スペクタクルの本作は、豪華キャストと長期間にわたるロケにより、壮大なスケールで東宝の底力内外に示した上映時間3時間に及ぶ超大作である。 開巻の伊邪那岐と伊邪那美による国産み、熊曽征伐、天の岩戸、須佐之男命の大蛇退治などが次々と展開されるが、その映像化にあたっては円谷英二特技監督の卓越した特撮が縦横に駆使されている。ことにクライマックスの息をもつかせぬカタストロフィーは、円谷英二畢生の名場面として語り継がれるだろう。これは製作費6200万円の新鋭合成機「バーサタイル・プロセス」による精緻な画面合成の賜物である。 また八岐大蛇は全長16メートルもの造形物であり、内臓されたゴムのチューブに圧搾空気を送ってその不気味な動きを産み出している。多数の軍勢が地割れにのみこまれるシーンは、幅80メートル、高さ7メートルに及ぶ斜面を1200本の丸太で組み、トラック百台分の土砂を載せるというセットで撮影され、CGでは表現し得ない本物ならではの映像を堪能できる。  もちろん本作の魅力は特撮のみではない。日本映画創世記からの名監督にして時代映画の巨匠・稲垣浩監督の作り出した画面は、神話の語り部たちをベテランの卓越した手腕で躍動的に描き出し、同時に大自然の美しさをフィルムに鮮烈に焼きつけた。出演は大スター三船敏郎をはじめ、中村鴈治郎、原節子、東野英治郎、志村喬、鶴田浩二ほか豪華絢爛な面々であり、柳家金五楼、榎本健一、三木のり平ら喜劇スターも総出演している。

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