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日本沈没 (1973)

TIDAL WAVE

監督
森谷司郎
  • みたいムービー 48
  • みたログ 855

3.51 / 評価:367件

2時間半で収まりきらないテーマ

  • カーティス さん
  • 2021年5月28日 22時45分
  • 閲覧数 460
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

言わずと知れた日本SFの代表的な1本。日本列島が沈没するという一大事を受けて、最善を尽くそうとする人々の姿を描きます。

本作の良いところは、あくまで政治家たちの視点から描いているところ。日本が沈むということは、日本国民の住処はもちろん、精神的な拠りどころも失うということ。民間人の視点だとどうしても視野が狭くなってしまって、サバイバル劇になってしまうところですが、政治家の視点であれば国家的な視野を以って、事の重大さを描くことができるというもの。これによって他のパニック映画とは一線を画す作品になったと思います。
もう半世紀も前の作品ですが、「国がなくなる」という点に着目した本作のテーマは古びていませんし、大規模災害が多発する現代ではむしろより響くものがあります。

ただ、テーマ自体はいいと思うものの、作品の出来にはかなり不満があります。というのは、壮大なテーマを2時間半に収めきれていないからです。シーンとシーンがきちんと繋がっておらず、ダイジェストを見せられているような気分になります。かといって、ダイジェストなりにうまくまとまっているかというとそうでもなく、いらないなと思うエピソードが多いです。
それが顕著なのが、藤岡弘、が演じる小野寺周りのエピソード。彼は冒頭こそ役割があるものの、日本が沈没すると判明してからはこれといった役割もなくなり、持て余しているように感じます。彼の恋人の玲子と同僚の結城に至っては、いなくてもまったく問題がありません。小野寺を単なるモブにしてしまって、あくまで丹波哲郎演じる総理に焦点を絞った方が、うまくまとまったんじゃないかと思えます。
脚本は名脚本家の橋本忍ですが、弘法も筆の誤りなのか、はたまた原作が映画に向いていなかったのか、どちらにしても出来は良くないと思います。

映画よりも、何話もかけたテレビドラマでじっくり味わいたいなと思える作品でした。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • スペクタクル
  • パニック
  • 恐怖
  • 絶望的
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