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忍術児雷也 (1955)

監督
萩原遼
加藤泰
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4.20 / 評価:5件

いちおう特撮・・・

  • osugitosi さん
  • 2010年7月4日 16時24分
  • 閲覧数 623
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

1955年の新東宝作品。
前年の1954年には東宝の「ゴジラ」が公開。
その影響か?スタッフ名に新東宝特殊技術部というのが
表示されてます。
さらに、内容的には、やはり1954年に公開された
東映の大ヒット作「笛吹童子」を意識?したもの
というより、対抗して制作されたのではないかと
憶測されます。
実際、「笛吹童子」の萩原遼監督が、
そのまま?この作品の監督を務めています。

ということで、あの東映作と比べて見ますと、
ストーリーも良く似てます。
でも、こちらは分かりにくい。
冒頭に3つの国がどうとか、説明が入りますが
音声が悪いためと、早口のため聞き取りにくい。
そして、それを流して見たとしても
次に出てくる北陸の三太郎というのが
冒頭の3つの国とどう関係あるのか、分からない。

ま、どうでもいいやという感じで見て行きました。
見てるうちに、3つの国のうち1つは滅びており、
その国の再興を願っている残党が居ることが分かります。
このグループがいわゆる善側ということでしょう。
東映みたいに、善は善、悪は悪と見ただけで判ればいいのですが、
どうも区別がつきません。

結局、内容的には「笛吹童子」と同じような物じゃないか。
ということになります。
解り易さでは、あちらに軍配を上げざるおえません。
しかし、特撮面では、特殊技術部を立ち上げた?だけあって、
東映とは違います。そりゃ東宝の円谷サンと比べりゃ・・・ですが、
いちおう特撮らしい場面が出ます。
天守閣の屋根に人が現れ、その人が雲に乗って飛ぶシーンなど
合成もあり、「笛吹童子」のよく似たシーンと比べても
特撮らしさ満載で、嬉しくなる場面であります。

一番の目玉は、大ガマ、大蛇、さらには、大ナメクジといった
妖獣たちの登場であります。
しかし、それらは皆ちゃチイ・・・

大ガマは着ぐるみで、いかにも人が入っていそうでノッソリと動きます。
蝦蟇法師みたいのも登場して、赤影世代としては
嬉しかったが、いかんせん小さい。等身大だ。

大蛇は完全にピアノ線で釣ったおもちゃ?口から噴射式の花火を出します。
全長としては5~6メートルくらい?
ジョン・ボイド出演の「アナゴンダ」よりだいぶ小さいです。
というより迫力がありません。

造形的には、大ナメクジが気に入りましたが、
ナメクジというより背中に甲があるので
カタツムリみたいヤツで、
「ウルトラQ 」で例えると、ナメゴンとゴーガを合わせた感じです。
が、いかんせん小さい。

これらが屋敷とかに現れると、侍女なんかが
キャーと悲鳴を上げ、侍たちもうろたえるんです。
この作品から10数年後の赤影や「怪竜大決戦」などを
見てる我々からすれば、こんな小さいガマに驚くのは
可笑しいと思ってしまいます。
すぐにヤッツケてしまえそうな感じです。
でもよく考えると、実際に1メートル以上のガマやナメクジが
家に入ってきたらビックリしますよね~
怪獣世代の我々の尺度がおかしいのかもしれませんね~

あと、思ったことといえば、
東映のは子供向けだったのに対し、こちらは特に
子供を対象に、制作されたのではないように感じました。
田崎潤が演じる大蛇の精に乗り移られた山賊が、
女好きである設定や、
話は荒唐無稽だが、各場面の描写は(特撮部分や妖獣が出るシーンを除き)
しっかりとして重厚?で殺陣もダイナミックです。
萩原遼の他に加藤泰が共同で監督に名を連ねております。
黒沢の「羅生門」の助監督などを経て当時、新進気鋭だったろう
加藤泰監督が入ってることで、
ストーリーが判らなくても、特撮が貧相でも退屈せずに
見ることが出来たのだと思えます。

あと最後に付け加えます。
大河内伝次郎が特別出演ということで
妖術も効かない行者として少し登場しますが、
そのいでたちが「虎の尾を踏む男たち」と同じだったのが
個人的に面白いと思いました。

以上、こんな古くて、目立たない作品について
グダグダと書きましたが、
いちおうDVD化されてるのだから
レビューなしというのも寂しいので、
投稿したことをご理解下さい。

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