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HOUSE ハウス

ivo********

5.0

ネタバレおバカ映画だが余韻が残る

大林宣彦監督作は、最近観たのは「この空の花〜」とか、「時かけ」など。尾道三部作は小学生くらいの時に観たと思うが、断片的にしか記憶にない。 現在に至るまで、ジャパニーズホラーは同時にヒロインにアイドルを起用するアイドル映画の要素を持っているものが多いのは知っている(実際にはそんなに観ていないけど)。 本作はそういうものの元祖的なものかな、と思っていたら、ヌードのシーンが多くて驚いた。当時まだ10代の女優さんたちの、このおバカ映画にかける並々ならぬ気合が伝わってくる。 弱冠18歳の池上季実子の色気がハンパない。神保美喜とか大場久美子も、今なら坂道のメンバーでもいけるくらいかわいい。 映画全編、度肝を抜くほどチープながら手の込んだ特撮、それからちょっとしたカットの切り替わりにもクロスフェードなどの細かいトランジションの手法が詰め込まれていて、とんでもない情報量と悪趣味さに満ちている。 でも、この過剰さは、個人的に好感が持てる。 「戦争で命や夢を奪われた人たちの思いが、映画の中で成就する」というのが大林監督作の一貫したテーマだと、町山智浩さんも解説していたが、本作もまさにそれが当てはまる内容になっていて、そのためか、観客おいてけぼりのクライマックスの後に迎えるエンディングでは、それでもなぜか、しっかり心に残るものがある。

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