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妖僧 (1963)

監督
衣笠貞之助
  • みたいムービー 2
  • みたログ 6

2.60 / 評価:5件

無垢な天皇と反権力

  • 文字読み さん
  • 2011年7月31日 23時11分
  • 閲覧数 508
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

1963年。衣笠貞之助監督。厳しい修行をしてきた僧侶(市川雷蔵)は今こそ人々のためにと山を下りていく。苦しむ人々を救ううちに女帝(一度も言及されないけれど明らかに孝謙天皇)の病を治したことから国政を任されることになったが、女帝を愛して戒律をやぶることになり、、、という話。権力をほしいままにする政治家たちを飛び越えて天皇と直結して愛と正義で世の中をよくしようというという、まるで戦中の青年将校のような映画。実際、映画のなかでも太政大臣らの政治に反発する青年官僚たちが道鏡に期待している場面が「若気の至り」という感じで描かれている。

史実を大胆に解釈して、権力に敗れるピュアな魂(天皇と道鏡)の映画に仕立てている。実際の歴史はどうだったのかという側面から考えるのもおもしろいけれど、映画的には、二人の愛情表現が明確ではないため盛り上がりに欠けます。印象的なのは、とにかく道鏡の市川雷蔵がうろうろすること。脱俗と俗世改革、仏への帰依と女帝への愛の間で逡巡する様子が、回廊を行きつ戻りつする姿で描かれる。

人生の理想とひとりの女性にために殉じ、権力の側に刺されただけでは死なない道鏡=雷蔵。青年たちを惹きつけ、女帝との永遠の愛を誓うあたり、反権力のありかたを示す映画です。

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