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妖僧 (1963)

監督
衣笠貞之助
  • みたいムービー 2
  • みたログ 6

2.60 / 評価:5件

ラスプーチン雷蔵!

  • bakeneko さん
  • 2013年8月7日 20時51分
  • 閲覧数 684
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

天平宝字(757-765年)に、孝謙上皇(後の称徳天皇)の信頼を受けたことで有名な道鏡の半生の、修行を完成した青年期から宮中での活躍と最期までを、史実と創作を混ぜ合わせて描いた“宮廷&伝奇ロマン”の怪作であります。

本作は、歴史上の事実-藤原仲麻呂の乱と道鏡の出世と、
フィクション-数々の奇跡や称徳天皇との恋愛関係を、
虚実取り混ぜて描いています(鵜呑みにしちゃダメだよ)。

そして、道鏡の風体や奇蹟の描き方は“ラスプーチン”や“キリスト”の様であります(まあ、雷蔵を“つんつるてん”にしたらファンが怒るからなあ)。
実際は60代だった道鏡と40代の称徳天皇は、若い美男と美女に置きかえられていて、“女帝を誑かして権力の座を狙った”と巷説で語られる道鏡も、上皇を純粋に愛し、腐敗した貴族政治に風穴を空けるべく奮闘する理想家肌の青年となっています。
不思議な霊力を身に付けた純粋な青年の“不遇な皇女への献身的な愛”が中心となっていて、当時の雷蔵ファンの女性に向けて創られた伝奇ロマンとなっていますが、
ゴジラで有名な伊福部昭の“モスラの卵が孵りそうな音楽”
大映美術スタッフが創りだす“雨月物語風のセット”
モノクロの陰影の濃い画質で描かれる“奇蹟”の“ベルイマン風の怪奇趣味映像”
皇室を題材にした為の“控えめ過ぎるラブシーン”
などによって、他の映画と一風異なる変な味わいの作品となっていますし、情事によって霊力を失う設定は本映画独特の解釈であります。

愛欲シーンは皆無なので、巷説の様な下世話な描写を期待すると肩透かしを喰いますが、“和製ラスプーチン”の独自の解釈に瞠目の珍作であります。


ねたばれ?
1、当時の老化の早さから考えると(70代の男性が主人公では)艶っぽい説話は成り立ちませんな~。
2、もっと丈夫な一枚紙に描かないと…

詳細評価

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